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Claude Codeの便利なスラッシュコマンド集|作業が速くなる基本コマンドまとめ

生徒

Claude Code、使い始めたんですけど、なんか毎回まわりくどい操作をしてる気がして…。もっと速く使うコツってないんですか?

ペン博士

それなら『スラッシュコマンド』を覚えるといいよ。/(スラッシュ)から始まる命令で、設定変更や履歴整理が一発でできる。まず覚えたい基本から、作業が速くなる実践・上級コマンド、コンテキスト管理術まで、この記事でまとめて紹介するね!

Claude Codeには、「/(スラッシュ)」から始める専用コマンドが数多く用意されています。これを知っているかどうかで、操作スピードも、出力の安定感も大きく変わります。文章で長々と頼んでいた操作が一発で終わったり、重くなったセッションを一瞬で軽くできたりするからです。

この記事では、初心者がまず覚えたい基本コマンドから、作業を効率化する実践コマンド、サブエージェントやMCPを扱う上級コマンドまでを一覧で整理します。さらに、効率を左右するコンテキスト管理術、現場でよくあるシナリオ別の操作レシピ、入力を速くするショートカット小ワザ、つまずきやすいポイントをまとめたFAQ、用語集まで、一度読めば全体像がつかめる完全版としてお届けします。

なお、本記事で扱うのは公式に案内されている安定したコマンドが中心です。Claude Codeはアップデートが活発なため、最新の正確な一覧は必ず /help で確認する習慣をつけておくと安心です。それでは、まずスラッシュコマンドの基本から見ていきましょう。


目次

スラッシュコマンドとは

スラッシュコマンドとは、チャット入力欄で「/」を打つと使える専用の命令です。設定変更・履歴の整理・モデル切り替えなどを、文章で頼まなくても一発で実行できる仕組みになっています。AIに「履歴を整理してほしい」とお願いするのではなく、/clear と打つだけで完了する、というイメージです。

入力欄に「/」を打った瞬間にコマンドの候補が一覧表示されるので、暗記していなくても探しながら使えます。最初のうちは、迷ったら /helpを合言葉に、何が使えるのかを眺めるところから始めるのがおすすめです。

通常のお願い(プロンプト)との違い

Claude Codeへの指示には、大きく分けて2種類あります。1つは「このバグを直して」のように自然文で頼むプロンプト。もう1つが、決まった操作を確実に実行するスラッシュコマンドです。両者の違いを押さえておくと、使い分けがスムーズになります。

観点通常のプロンプトスラッシュコマンド
書き方自然な文章で頼む/ から始まる決まった命令
得意なことコード生成・調査・相談設定変更・履歴整理・状態確認
結果のブレ状況により変わる毎回ほぼ同じ動作
主な使いどころ実際の開発作業そのもの作業をする“環境”の整備

ざっくり言えば、「実際の作業=プロンプト」「作業環境の整備=スラッシュコマンド」という棲み分けです。両方を組み合わせることで、Claude Codeの操作はぐっと快適になります。

コマンドの基本的な打ち方

使い方はとてもシンプルです。次の手順を押さえておけば、どのコマンドも同じ感覚で扱えます。

  1. 入力欄の先頭で /(スラッシュ)を打つ。
  2. 候補一覧が出るので、目的のコマンド名を選ぶか、続けて文字を打って絞り込む。
  3. コマンドによっては引数(追加の指定)を続けて入力する。
  4. Enterで実行する。

たとえば /help なら引数なしでそのまま実行、/model のように選択肢が出るものは、表示された候補から選ぶだけです。難しい暗記は不要で、表示される候補に沿って選んでいけば使えるのがスラッシュコマンドの良いところです。


まず覚えたい基本コマンド

はじめに、最初の数日で手になじませたい基本コマンドを一覧で確認しましょう。どれも利用頻度が高く、覚えておくと毎日の作業が一段とスムーズになります。

コマンドできること
/help使えるコマンドの一覧とヘルプを表示する
/clear会話履歴をリセットして文脈を軽くする
/compact会話を要約して圧縮し、長い作業を続けやすくする
/initプロジェクト用のCLAUDE.md(指示書)を自動生成する
/config各種設定を確認・変更する
/model使用するモデルを切り替える

ここからは、それぞれのコマンドを一つずつ、使いどころ・具体例・注意点の3点で詳しく見ていきます。

/help|まず最初に開く“目次”

/help は、Claude Codeで使えるコマンドや基本操作の一覧を表示するコマンドです。何ができるか分からなくなったとき、最初に開く“目次”のような存在だと考えてください。

  • 使いどころ:使い始めたばかりのとき、久しぶりに触ったとき、コマンド名をど忘れしたとき。
  • 具体例:入力欄で /help と打つと、利用可能なコマンドが説明つきで並ぶ。気になるものをそこから試せる。
  • 注意点:表示内容はバージョンで変わるため、本記事や他サイトの一覧より、手元の /help が常に正確。

「このコマンド、まだ使える?」と迷ったら、まず /help で実物を確認する——これが遠回りのようでいて、いちばん確実です。

/clear|話題が変わったらリセットする

/clear は、それまでの会話履歴をリセットして、まっさらな状態から始めるコマンドです。前の作業の文脈を引きずらせたくないときに使います。

  • 使いどころ:別のタスクに切り替えるとき、前のやり取りが長くなって動作がもたついてきたとき。
  • 具体例:午前中に書いていたAという機能の作業が終わり、午後から無関係なBの修正に入る——その境目で /clear を打つと、AIがAの話を引きずらなくなる。
  • 注意点:履歴が消えるため、まだ参照したい情報が残っている場合は実行しない。続きをやりたいなら後述の /compact/resume を検討する。

コツは、「話題が変わった瞬間が /clear のタイミング」と覚えておくこと。文脈を軽く保つことが、的確な回答への近道になります。

/compact|文脈を活かしつつ圧縮する

/compact は、それまでの会話を要約して圧縮するコマンドです。/clear が履歴を捨てるのに対し、/compact要点を残したまま全体を軽くするのが特徴です。

  • 使いどころ:一つの作業を長く続けていて履歴が膨らんできたが、これまでの流れは保ちたいとき。
  • 具体例:大きめのリファクタリングを進めていて、これまでの決定事項は活かしたいけれど動作が重い——そんなとき /compact で要約し、必要な文脈だけ残して作業を継続する。
  • 注意点:要約の過程で細かいニュアンスが落ちることがある。重要な前提は、改めて一言伝えておくと取りこぼしを防げる。

/clear/compact の使い分けは、効率を大きく左右する重要ポイントです。詳しくは後半の「コンテキスト管理術」で深掘りします。

/init|プロジェクトの指示書を自動生成する

/init は、開いているプロジェクトを解析して、CLAUDE.md(Claude Codeへの指示書)のひな形を自動生成するコマンドです。ゼロから書く手間が省けます。

  • 使いどころ:新しいプロジェクトでClaude Codeを使い始めるとき、まだCLAUDE.mdがないとき。
  • 具体例:リポジトリのルートで /init を実行すると、構成やビルド手順などを踏まえたCLAUDE.mdのたたき台ができる。あとは自分のルールを書き足すだけ。
  • 注意点:生成されるのはあくまで“たたき台”。内容は必ず自分で確認し、不要な部分は削り、独自ルールを加える

CLAUDE.mdは一度作っておくと、毎回の前提説明が不要になり、出力も安定します。最初の一歩として /init は非常に有効です。

/config|設定を確認・変更する

/config は、Claude Codeの各種設定を確認・変更するためのコマンドです。表示の好みや動作の細かな調整を、ここからまとめて行えます。

  • 使いどころ:動作や見た目を自分好みに整えたいとき、現在の設定がどうなっているか確認したいとき。
  • 具体例/config を開き、表示や挙動に関する設定項目を確認・切り替える。
  • 注意点:設定はバージョンで増減する。項目の意味が分からないときは無理にいじらず、/help や公式情報で役割を確認してから変更する。

/model|使うモデルを切り替える

/model は、Claude Codeが使用するモデルを切り替えるコマンドです。タスクの重さに合わせて、速くて軽いモデルと、深く考えられる高性能なモデルを使い分けられます。

  • 使いどころ:軽い作業はサクサク進めたいとき、難しい設計や複雑なバグには腰を据えて取り組ませたいとき。
  • 具体例:簡単な文言修正は軽量モデル、込み入った設計の相談は高性能モデル、というように /model で切り替えて使う。
  • 注意点:高性能モデルほど応答に時間やコストがかかる傾向がある。タスクに見合ったモデルを選ぶことが、速度とコストのバランスを取るコツ。

作業を速くする実践コマンド

基本に慣れてきたら、次の実践コマンドで一段上の効率化を目指しましょう。機能の拡張・状態の把握・作業の再開を支える、頼れるコマンドたちです。

コマンドできること
/agentsサブエージェントを作成・管理する
/mcp外部ツール連携(MCPサーバー)の接続を管理する
/memoryCLAUDE.mdなどの記憶ファイルを編集する
/permissionsツール実行の許可・禁止ルールを設定する
/costそのセッションのトークン使用量・費用を確認する
/resume過去のセッションを選んで再開する

こちらも、一つずつ使いどころと注意点を見ていきましょう。

/agents|サブエージェントを使い分ける

/agents は、特定の役割を持った“サブエージェント”を作成・管理するコマンドです。調査担当・レビュー担当のように役割を分け、それぞれに専用の指示を持たせることで、複雑な作業を分担させられます。

  • 使いどころ:調査と実装を分けたいとき、コードレビュー専用の振る舞いを用意したいとき。
  • 具体例:「調べものは調査用エージェントに任せ、メインの会話を汚さない」「レビュー用エージェントに観点を固定して品質を安定させる」といった使い方ができる。
  • 注意点:作りすぎると管理が煩雑になる。まずは“調査用”など効果の高いものから一つ用意するのがおすすめ。

/mcp|外部ツール連携を管理する

/mcp は、MCP(Model Context Protocol)による外部ツール連携の接続状態や認証を管理するコマンドです。GitHubやSlack、データベースなどと連携している場合に活躍します。

  • 使いどころ:連携サーバーの接続状態を確認したいとき、認証をやり直したいとき。
  • 具体例/mcp を開くと、現在つながっているMCPサーバーの一覧や状態を確認できる。接続がうまくいかないときの切り分けにも役立つ。
  • 注意点出どころの不明なMCPサーバーは接続しない。外部とつなぐ仕組みのため、信頼できる提供元かどうかを必ず確認する。

/memory|記憶ファイルをその場で編集する

/memory は、CLAUDE.mdなどの記憶ファイルを編集するためのコマンドです。エディタを別途開かなくても、会話の流れのままルールを追記・修正できます。

  • 使いどころ:作業中に「このルールも覚えさせておきたい」と気づいたとき。
  • 具体例:「今後この命名規則で統一して」と決まった瞬間に /memory でCLAUDE.mdへ書き足し、次回以降も守らせる。
  • 注意点:書きすぎると文脈を圧迫する。毎回伝えていることだけを簡潔に残すのがコツ。

/permissions|ツール実行のルールを決める

/permissions は、Claude Codeがツールを実行する際の許可・禁止ルールを設定するコマンドです。どこまで自動で実行を許すか、何は確認させるかを、ここでコントロールします。

  • 使いどころ:安全に運用したいとき、毎回確認が出て煩わしい操作を許可したいとき。
  • 具体例:よく使う安全な読み取り系コマンドは許可リストに入れて確認を減らし、危険な操作は必ず確認させる、といった調整ができる。
  • 注意点便利さと安全性のバランスが重要。なんでも自動許可にすると思わぬ操作を招くため、影響の大きい操作は確認を残す。

/cost|使用量と費用を把握する

/cost は、そのセッションでのトークン使用量や費用の目安を確認できるコマンドです。コスト感覚を持って使うための心強い味方になります。

  • 使いどころ:長い作業の合間に消費量を確認したいとき、コストを意識して使い方を見直したいとき。
  • 具体例:作業が一段落したところで /cost を確認し、「思ったより消費している」と気づいたら /compact で文脈を整理する、といった運用につなげられる。
  • 注意点:表示はあくまで目安。正確な請求は契約プランや実際の利用状況に依存する点に留意する。

/resume|過去のセッションを再開する

/resume は、過去のセッションを選んで再開するコマンドです。以前の文脈ごと作業を呼び戻せるため、昨日の続きをそのまま進めたいときに重宝します。

  • 使いどころ:日をまたいで同じ作業を続けるとき、うっかり閉じてしまったセッションに戻りたいとき。
  • 具体例:朝の作業開始時に /resume で昨日のセッションを選び、文脈を引き継いで続きから着手する。
  • 注意点:再開後は文脈が一気に増えることがある。重くなってきたと感じたら /compact で整理しながら進める。

一歩踏み込む上級コマンド

さらに使いこなしたい人向けに、ふだんは使わないが知っておくと便利なコマンドもまとめておきます。利用頻度は人によりますが、いざというときに役立ちます。

コマンドできること
/loginアカウントにログインする
/logoutアカウントからログアウトする
/doctorインストールや設定の状態を診断する
/terminal-setupターミナルでの改行入力などを設定しやすくする
/vimVim風のキー操作モードを切り替える

これらは毎日使うものではありませんが、環境のトラブル対応や入力スタイルの調整で効いてきます。順に補足します。

/login・/logout|アカウントを切り替える

/login/logout は、アカウントへのログイン・ログアウトを行うコマンドです。複数のアカウントを使い分ける場合や、認証をやり直したい場合に使います。仕事用と個人用を切り替えたいときなどに便利です。

/doctor|環境の不調を診断する

/doctor は、Claude Codeのインストールや設定に問題がないかを診断するコマンドです。「なんだか動きがおかしい」というときの健康診断として使えます。トラブルの原因を切り分ける第一手として覚えておくと安心です。

/terminal-setup・/vim|入力環境を整える

/terminal-setup は、ターミナルでの改行入力などを快適にするための設定を支援するコマンドです。長い指示を複数行で書きたいときに役立ちます。/vim は、Vim風のキー操作モードへ切り替えるコマンドで、Vimに慣れた人なら入力がぐっと速くなります。

これらは「必須」ではありませんが、自分の作業スタイルに合わせて環境を整えると、毎日の入力ストレスが確実に減ります。


基本・実践・上級コマンド早見表

ここまで紹介したコマンドを、習熟度ごとに分類した早見表にまとめます。どこから手をつければよいか迷ったときの地図として使ってください。

分類コマンドひとことで言うと
基本/help使えるコマンドの一覧(最初に開く目次)
基本/clear話題が変わったら履歴をリセット
基本/compact文脈を活かしつつ要約して圧縮
基本/initCLAUDE.mdのひな形を自動生成
基本/config各種設定の確認・変更
基本/model使うモデルの切り替え
実践/agents役割別サブエージェントの管理
実践/mcp外部ツール連携の管理
実践/memory記憶ファイル(CLAUDE.md等)の編集
実践/permissionsツール実行の許可・禁止ルール設定
実践/cost使用量・費用の確認
実践/resume過去セッションの再開
上級/login・/logoutアカウントのログイン・切り替え
上級/doctor環境・設定の診断
上級/terminal-setup・/vim入力環境・操作スタイルの調整

まずは「基本」の6つを完全にマスターし、必要に応じて「実践」「上級」に手を広げる——この順番がもっとも挫折しにくい王道です。


効率の鍵:コンテキスト管理術

Claude Codeは会話の文脈(コンテキスト)をもとに動くため、文脈が膨らむほど動作は重く、的外れになりがちです。逆に言えば、文脈をうまく整理できる人ほど、速く正確に作業を進められます。ここでは、整理系コマンドの使い分けを具体的に掘り下げます。

そもそもコンテキストとは

コンテキストとは、Claude Codeがその時点で“覚えている”会話やファイルの情報のことです。AIはこのコンテキストを手がかりに次の行動を決めます。役立つ情報が多ければ的確になりますが、不要な情報が増えすぎると判断がぶれ、動作も重くなります。

つまり、「必要な文脈は残し、不要な文脈は捨てる」という整理が、快適に使うための核心になります。そのための道具が /clear/compact/resume の3つです。

/clear・/compact・/resume の使い分け

3つのコマンドは似ているようで役割がはっきり異なります。捨てる・要約する・呼び戻すという違いで覚えると迷いません。

コマンド何をするか向いている場面文脈の扱い
/clear履歴をまっさらにする別タスクへ切り替えるとき前の文脈を捨てる
/compact履歴を要約して圧縮する同じ作業を長く続けるとき要点を残す
/resume過去セッションを再開する昨日の続きをやるとき文脈ごと呼び戻す
  • 話題が変わったら /clear:前の作業を引きずらないよう、思い切って履歴をリセットする。
  • 長い作業の途中は /compact:履歴は活かしつつ要約して圧縮し、必要な文脈だけ残す。
  • 続きをやるなら /resume:過去のセッションを呼び戻して、文脈ごと再開する。

判断に迷ったときの考え方

どれを使うか迷ったら、次の問いに答えるだけで自然と選べます。

  1. 今までの話はもう要らない? → はい、なら /clear
  2. 今までの流れは活かしたいが重い? → はい、なら /compact
  3. 別の日・別セッションの続きをやりたい? → はい、なら /resume

この3択を意識するだけで、「重くなったらとりあえず我慢して続ける」という非効率から抜け出せます。文脈管理は、慣れると無意識にできるようになります。

やってしまいがちな失敗

  • 整理せず使い続ける:履歴を放置して動作がもたつき、回答もずれてくる。定期的に /compact を。
  • 必要な文脈を /clear で消す:まだ参照したい情報があるのにリセットしてしまう。消す前に「もう要らないか」を一拍考える。
  • compactの落ちに気づかない:要約で細部が抜けることがある。重要な前提は改めて一言添える。

「迷ったら /help、重くなったら /compact、話題が変わったら /clear」——この3つのリズムが身につけば、コンテキスト管理はもう怖くありません。


シナリオ別・操作レシピ集

ここでは、現場でよくある場面ごとに、どのコマンドをどう組み合わせるかをレシピ形式で紹介します。実際の流れをイメージしながら読んでみてください。

レシピ1:新しいプロジェクトを始める

初めてのリポジトリでClaude Codeを使い始めるときの基本の流れです。

  1. リポジトリのルートでClaude Codeを起動する。
  2. /init でCLAUDE.mdのひな形を作る。
  3. 生成された内容を確認し、独自ルール(命名規則・触らない場所など)を書き足す。
  4. /model でタスクに合うモデルを選ぶ。
  5. 準備が整ったら、実際の作業をプロンプトで頼み始める。

最初に環境を整えておくと、以降の作業がぐっと安定します。急がば回れの代表例です。

レシピ2:長時間の大きな作業を乗り切る

リファクタリングや機能追加など、長く続く作業で重さに負けないための流れです。

  1. 作業を進めながら、ときどき /cost で消費量をチェックする。
  2. 履歴が膨らんで動作が重くなってきたら /compact で要約・圧縮する。
  3. 圧縮後、重要な前提が落ちていないか一言で補足する。
  4. 作業を再開し、必要に応じてこのサイクルを繰り返す。

「重くなる前に整理する」を習慣にすると、最後まで快適なまま走り切れます。

レシピ3:別のタスクへ切り替える

一つの作業を終え、まったく別の作業へ移るときの流れです。

  1. 今のタスクが完了したことを確認する。
  2. 前の文脈を残す必要がなければ /clear でリセットする。
  3. 新しいタスクに合わせて、必要なら /model でモデルを選び直す。
  4. 新しい作業をプロンプトで頼み始める。

タスクの境目で /clear を入れるだけで、前の作業の“残り香”による的外れな回答を防げます。

レシピ4:昨日の続きから再開する

日をまたいで同じ作業を続けるときの流れです。

  1. Claude Codeを起動する。
  2. /resume で昨日のセッションを選んで再開する。
  3. 文脈が一気に増えて重ければ /compact で整理する。
  4. 続きの作業を頼む。

/resume/compact を組み合わせると、文脈は引き継ぎつつ、軽さも保てるという良いとこ取りができます。

レシピ5:外部ツールと連携して作業する

GitHubやデータベースなどと連携しながら作業するときの流れです。

  1. 必要なMCPサーバーを連携設定する。
  2. /mcp で接続状態と認証を確認する。
  3. /permissions で、どこまで自動実行を許すか決めておく。
  4. 連携を活かしながら作業を進める。

外部とつなぐ作業ほど、接続確認と権限設定を先に済ませておくと、途中でつまずきにくくなります。


入力が速くなるショートカット小ワザ

スラッシュコマンドと合わせて覚えておきたいのが、日々の入力を速くする小ワザです。細かいですが、積み重なると体感速度が大きく変わります。

  • / を打って候補から選ぶ:コマンド名を暗記せず、候補一覧から探して選ぶ。これだけで十分速い。
  • @ でファイルを参照させる@ に続けてファイル名を打つと、そのファイルを文脈に取り込ませやすい。
  • 複数行入力を活用する:長い指示は改行して整理して書くと、AIに意図が伝わりやすい(改行入力は /terminal-setup で設定しやすくできる)。
  • こまめにEscで止める:意図と違う方向に進み始めたら、早めに止めてやり直すほうが結果的に速い。

これらは派手さこそありませんが、「迷わない・打ち直さない・止められる」という地味な速さを底上げしてくれます。なお、改行や停止などのキー操作は環境やバージョンで挙動が異なる場合があるため、実際の表示や /help で確認しながら自分の手になじませてください。


よくある質問(FAQ)

最後に、スラッシュコマンドにまつわるつまずきやすいポイントをQ&A形式で整理します。

Q. コマンドを全部覚える必要はありますか?

いいえ、覚える必要はありません。入力欄で / を打てば候補が一覧表示されるので、まずは /help/clear/compact の3つだけ手になじませれば十分です。あとは必要になったタイミングで一つずつ覚えれば問題ありません。

Q. /clear と /compact はどう違いますか?

/clear は履歴を丸ごとリセットし、/compact は履歴を要約して圧縮します。前の話がもう不要なら /clear、流れは活かしたいけれど重いなら /compact、という使い分けです。

Q. /compact すると情報が消えてしまいますか?

要約の過程で細かいニュアンスが落ちることはありますが、要点は残ります。重要な前提は、圧縮後に改めて一言伝えておくと取りこぼしを防げます。完全に消える /clear とは性質が異なります。

Q. 記事に載っていないコマンドが手元の /help に出てきました。

Claude Codeはアップデートが活発なため、手元の /help が常に最新で正確です。本記事の一覧と差があった場合は、/help の表示を優先してください。新しいコマンドが増えているのは、それだけ機能が進化している証拠でもあります。

Q. コマンドを打っても反応しないときは?

まず、先頭が「/」になっているかを確認してください。文中ではなく入力欄の先頭で打つ必要があります。それでも不調なら /doctor で環境を診断し、表示される案内に沿って対処するのが確実です。

Q. 費用が気になります。コマンドで抑えられますか?

/cost で使用量を把握しつつ、/compact で文脈を軽く保ち、/model で軽量モデルを選ぶことで、無駄な消費を抑えやすくなります。重い処理を高性能モデルに任せきりにしないのがコツです。


用語集:知っておくと読みやすくなる言葉

本記事や公式情報を読むうえで、押さえておくと理解が速くなる用語を簡潔にまとめます。

用語意味
スラッシュコマンド「/」から始まる、Claude Codeの専用命令
プロンプトAIへ自然文で出す指示・お願い
コンテキストClaude Codeがその時点で覚えている会話やファイルの情報
トークンAIが処理する文章量の単位。消費量や費用の目安になる
CLAUDE.mdプロジェクトのルールを書いておく指示ファイル
サブエージェント特定の役割を持たせた補助的なエージェント
MCPClaude Codeと外部ツールをつなぐ共通の仕組み
スコープ設定をどこまで(個人・プロジェクト等)適用するかの範囲

用語の意味が分かると、コマンドの説明文や公式ドキュメントがぐっと読みやすくなります。分からない言葉が出てきたら、この表に戻ってきてください。


まとめ

スラッシュコマンドは、Claude Codeを快適に使うための近道です。/help で全体像をつかみ、/clear/compact でコンテキストを整え、/agents/mcp で機能を広げていく——この流れを押さえれば、操作スピードも出力の安定感も着実に上がります。

大切なのは、すべてを暗記することではなく、必要なコマンドを必要なときに迷わず選べることです。まずは基本の6つから手になじませ、コンテキスト管理術とシナリオ別レシピを実践に取り入れてみてください。

・入口:まず /help で使えるコマンドを把握
・基本:/clear・/compact で文脈を軽く保つ
・発展:/agents・/mcp で機能を拡張する
・心得:暗記より「迷わず選べる」を目指す

ツールの操作に慣れる以上に大切なのが、何を任せ何を自分で判断するかの見極め。WithCodeで基礎を学べば、コマンドの一つひとつを目的を持って使えるようになります。


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この記事を書いた人

WithCodeでWeb制作を習得後、フリーランスエンジニアとして活動。HTML/CSS・JavaScript・WordPress案件を中心に年間20件以上の制作実績を持つ。「難しい技術をわかりやすく」をモットーに、初心者〜中級者向けの技術記事を執筆。副業・フリーランス独立を目指す方に向けた情報発信に注力している。

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