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生徒ChatGPTやGeminiを使ってるんですけど、なんだか当たり前の答えしか返ってこなくて…。SNSで「神プロンプト」ってよく見るんですが、何が違うんでしょう?
ペン博士いい質問だね!実は返ってくる答えの質は、AIの性能そのものより『聞き方』でほとんど決まるんだ。この記事では、話題になった“型”を30個ぜんぶ、コピペで使える形で渡すよ。なぜ効くのかも一緒に覚えれば、どんな仕事にも応用できるようになるね!
ChatGPTやGeminiを触ってみたものの、「思ったより普通の答えしか返ってこない」「一般論ばかりで仕事に使えない」と感じたことはありませんか。実は、AIから鋭い答えを引き出せるかどうかは、AIの性能よりもプロンプト(指示文)の書き方で大きく変わります。同じ質問でも、役割を与えたり、考える手順を指定したり、出力の形式を固定したりするだけで、返ってくる文章の密度や具体性がまるで別物になります。
この記事では、SNSやビジネスの現場で「神プロンプト」として話題になった指示の“型”を、WithCode編集部が実際に検証したうえで30個にまとめました。深津式・ロール指定・ステップバイステップ・思考の連鎖(Chain of Thought)・Few-shot(例示)・自己批判など、有名な型を「なぜ効くのか」「before / afterの使用例」「アレンジ方法」まで丁寧に解説します。いずれもChatGPTでもGeminiでも使える汎用的なものなので、コピペしてすぐに試せます。後半では両者の向き不向きや、ハルシネーション(もっともらしい嘘)・機密情報の扱いといった注意点、よくある質問もカバーしています。
先に結論をお伝えします。世に言う「神プロンプト」に共通しているのは、特別な呪文があるわけではなく、AIが答えを組み立てる枠組み(フレーム)を先に渡しているという一点です。具体的には、次のような要素を1つ以上、指示文に組み込んでいます。
つまり、プロンプトを磨くとは「AIに丸投げする」のをやめて、優秀な部下に仕事を依頼するように、目的と条件と形を言語化することにほかなりません。以下では、この考え方を体現した30個の型を、カテゴリごとに紹介していきます。全部を暗記する必要はありません。気に入った3〜5個をテンプレとして手元に置くだけで、日々の仕事の質が変わります。
この章では、あらゆるプロンプトの土台になる基本の型を紹介します。「AIの答えがぼんやりしている」と感じたら、まずここにある型のどれかが抜けていないかを疑ってください。1〜5番は特に使用頻度が高く、他の型と自由に組み合わせられます。
深津式は、ChatGPTの活用を広めた深津貴之氏の名で知られる、前提・役割・制約を一気に指定する基本にして最強のテンプレートです。「命令書」の形でAIに枠を与えるため、初心者が最初に覚えるべき型といえます。
# 命令書
あなたは【プロの編集者】です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の【記事タイトル案】を出力してください。
# 制約条件
・文字数は30文字以内
・ターゲットは【プログラミング未経験の社会人】
・専門用語を使わず、ベネフィットが伝わること
・案は5つ出すこと
# 入力文
【ここに元になる文章やテーマを貼る】
# 出力形式
番号つきの箇条書きなぜ効くのか:役割・制約・入力・出力形式という4ブロックに分けることで、AIが「誰として」「何を」「どんな条件で」「どんな形で」返すべきかを迷わなくなります。とくに制約条件を箇条書きで明示すると、文字数オーバーや的外れなトーンが激減します。
使用例(before → after):「記事タイトル考えて」とだけ聞くと、ありきたりな案が2〜3個返ってくるだけです。深津式で制約を足すと、文字数・ターゲット・案数を守った実用的なタイトル案が5個そろい、そのまま比較検討に使えます。
アレンジ:制約条件の行を増減させるだけで、メール文・企画書・要約など何にでも転用できます。この4ブロック構造を暗記しておけば、他のどんな型も乗せられる土台になります。
編集部メモ:深津式でありがちな失敗は、制約条件に「わかりやすく」「いい感じに」といった曖昧な言葉を入れてしまうことです。AIにとって「わかりやすく」は解釈の幅が広すぎて、指定した意味がありません。「専門用語を使わない」「一文を40字以内にする」のように、誰が読んでも同じ判断ができる基準まで落とし込むのがコツです。また、命令書・制約・入力・出力形式の順番は入れ替えても構いませんが、「役割を最初に、出力形式を最後に」置くと、AIが読み進めながら回答の設計をしやすくなります。最初は全ブロックを埋めようとせず、まずは「役割+制約2つ」だけでも試してみてください。それだけで回答は見違えます。
ロール指定は、「あなたは〜です」でAIに立場を与える最もシンプルで効果の大きい型です。役割を決めるだけで、使う語彙・視点・前提知識がガラッと切り替わります。
あなたは経験10年のベテラン税理士です。
確定申告が初めての個人事業主に向けて、
難しい専門用語を避けながら、経費計上の考え方を説明してください。なぜ効くのか:AIは膨大な文章を学習しており、「税理士として」と指定されると税務の文脈で語彙や優先順位を選ぶようになります。役割の解像度が高いほど(例:「経験10年の」「個人事業主専門の」)、回答の専門性も上がります。
使用例(before → after):「経費について教えて」だと一般論の羅列ですが、「ベテラン税理士として個人事業主に」と役割と相手を決めると、実務で迷いやすいポイントに絞った、噛み砕いた説明に変わります。
アレンジ:「あなたは〜であり、かつ〜でもあります」と役割を2つ重ねるのも有効です。「プロのライターであり、SEOの専門家でもある」のように掛け合わせると、視点が立体的になります。
編集部メモ:ロール指定で見落としがちなのが「相手(読者)」の指定です。「ベテラン税理士として」だけでなく「初めて確定申告する個人事業主に向けて」まで加えると、説明の難易度が相手に合わせて自動調整されます。役割は「発信者」と「受信者」をセットで指定すると考えてください。なお、実在の有名人や特定の企業を名指しして「◯◯さんになりきって」と指定すると、その人物の発言を模倣しようとして不正確な内容を生むことがあります。役割は「プロの◯◯」「◯年目の◯◯」のように、職種や経験値で指定するほうが安全で再現性も高くなります。
「何のためにこれをするのか」を冒頭で宣言する型です。目的が共有されると、AIは細部の判断を目的に沿って自動で最適化してくれます。
目的:来週の社内プレゼンで、上司に新サービスの企画を承認してもらうこと。
この目的を達成するために、プレゼンの構成案を作ってください。
承認を得るうえで、上司が気にしそうな観点を先回りで盛り込んでください。なぜ効くのか:目的を明示すると、AIは「承認を得る」というゴールから逆算し、リスクや費用対効果など、決裁者が気にする論点を自発的に補ってくれます。手段だけを頼むより、結果に直結するアウトプットになります。
使用例(before → after):「プレゼン構成を作って」だと一般的な章立てですが、「承認を得る」という目的を足すと、想定質問への備えや意思決定を促す締めまで含んだ構成に変わります。
アレンジ:目的の後ろに「成功の定義:〜」を添えると精度が上がります。ゴールと成功基準をセットで渡すのが、目的型を最大化するコツです。
編集部メモ:目的を伝えるときは「手段」と混同しないよう注意してください。たとえば「ブログを書く目的で構成を作って」は手段の話であり、本当の目的は「読者に商品を知ってもらう」「問い合わせを増やす」などです。一段上のゴールを言語化すると、AIはより本質的な提案をしてくれます。実務では、目的を「誰の・どんな行動を・どう変えたいか」の形で書くと精度が安定します。「上司に企画を承認してもらう(=上司の“やってみよう”という判断を引き出す)」のように、相手の行動レベルまで具体化すると、AIの提案が一気に実践的になります。
やってほしいこと・やってほしくないことを条件として列挙する型です。AIの自由度をあえて狭めることで、出力が安定し、使える精度に跳ね上がります。
以下の条件をすべて守って、商品のキャッチコピーを作ってください。
・20文字以内
・カタカナの専門用語を使わない
・「!」を使わない
・ベネフィット(買うと何が良いか)が伝わること
・案は10個なぜ効くのか:人間は「良い感じに」と曖昧に頼みがちですが、AIにとっては条件が具体的なほど判断が容易になります。とくに禁止事項(否定形の条件)は、ありがちな失敗を先回りで防ぐ強力なフィルターになります。
使用例(before → after):「キャッチコピー考えて」だと長さもトーンもバラバラですが、条件を課すと文字数と語彙がそろい、そのままA/Bテストにかけられる粒度になります。
アレンジ:条件を「必須条件」と「できれば守ってほしい条件」に分けると、優先順位が伝わります。絶対に外せない条件を上に、努力目標を下に書くと守られやすくなります。
編集部メモ:制約を課すときにありがちなのが、条件を盛りすぎてAIが全部を守りきれなくなるパターンです。10個も20個も条件を並べると、AIはどれかを優先して他を無視することがあります。本当に外せない条件は3〜5個に絞るのが現実的です。また「◯◯を使わない」という否定形の条件は非常に強力ですが、禁止だけを並べると窮屈な文章になりがちなので、「◯◯は避け、代わりに△△を使う」と禁止と推奨をペアにすると、狙った方向にきれいに寄せられます。
返してほしい形(表・箇条書き・見出し・JSONなど)を先に指定する型です。受け取った後の加工の手間を大きく減らせるため、業務効率に直結します。
次の情報を、以下の表形式で整理してください。
| 項目 | 内容 | 補足 |
各行に1つの要素を入れ、補足には注意点を書いてください。
整理する情報:【ここに情報を貼る】なぜ効くのか:形式を決めると、AIは情報を「その枠に収まるように」再構成します。枠があること自体が、情報の抜け漏れを防ぎ、比較しやすい整理を促します。
使用例(before → after):「まとめて」だと段落文で返ってきて読み比べにくいですが、表を指定すると項目ごとに並び、そのままスライドやドキュメントに貼れます。
アレンジ:Excelやスプレッドシートに貼りたいときは「タブ区切りで出力して」、プログラムで使うなら「JSON形式で」と指定します。出力先を伝えると、コピペ後の手直しがほぼゼロになります。
編集部メモ:出力形式を指定するときは、実際に使いたい形の「見本」を1行だけ添えると、さらに精度が上がります。たとえば表なら「| 見出し | 内容 |」のようにヘッダー行を渡す、箇条書きなら記号を統一する、といった具合です。この記事の後半で紹介する「Few-shot(例を与える)」と組み合わせると、ほぼ想定どおりの形で返ってきます。逆に、形式を指定しないままだと、AIは毎回違う長さ・違う体裁で返してくるため、受け取ってから整える手間が積み重なります。日々同じ作業を繰り返すなら、出力形式の指定は最優先で身につけたい習慣です。
AIは、いきなり結論を書かせると浅い答えになりがちです。この章では、考えるプロセスを外に出させることで回答の質を高める型を紹介します。難しい判断や複雑な問題を扱うときほど効果を発揮します。
「順を追って(step by step)考えてください」と手順化を促す型です。計算問題や論理的な作業で、いきなり答えを出すより正確になることが知られています。
次の問題を、いきなり答えを出さず、
ステップ・バイ・ステップで順を追って考えてから、最後に結論を出してください。
問題:【ここに考えてほしい課題を貼る】なぜ効くのか:AIは直前までに書いた文章を手がかりに次を予測します。途中の思考を書き出させると、その過程が“足場”になり、飛躍や早とちりが減ります。人間が暗算より筆算で間違えにくいのと同じ理屈です。
使用例(before → after):複雑な料金計算を「答えは?」と聞くと誤ることがありますが、「ステップごとに」と促すと、各段階の数値が見えるため検算もでき、正答率が上がります。
アレンジ:「各ステップの根拠も一言添えて」と足すと、なぜその判断をしたかまで確認できます。後から間違いを見つけて修正しやすくなります。
編集部メモ:この型が特に効くのは、計算・比較・条件分岐を含む「答えが1つに定まる問題」です。逆に、詩やキャッチコピーのような「感性が問われる問題」では、ステップ化がかえって不自然になることもあります。論理が問われるタスクにはステップバイステップ、発想が問われるタスクには別の型、と使い分けるのが上級者のコツです。なお、最近のAIは指示しなくても内部で段階的に考えることが増えていますが、明示的に「順を追って」と促すと、その思考過程を目に見える形で出してくれるため、検算やレビューがしやすくなるというメリットは今も健在です。
思考の連鎖は、ステップバイステップをさらに進め、「考えを声に出しながら(think aloud)進めて」と明示する型です。推論を要する問題での定番テクニックとして知られています。
次の課題について、あなたの考えを声に出しながら(think aloud)進めてください。
気づいたこと・迷ったこと・前提もすべて言語化し、
最後に『結論:』としてまとめてください。
課題:【ここに貼る】なぜ効くのか:迷いや前提まで言語化させることで、AIが暗黙のうちに置いていた仮定が表に出ます。こちらはその前提が妥当かをチェックでき、結論の信頼性を判断しやすくなります。
使用例(before → after):「この施策は正しい?」と聞くと結論だけ返りますが、思考の連鎖を促すと、判断材料が並ぶため「その前提は違う」と修正指示を出せます。
アレンジ:最後に「この結論の弱点は?」と一文足すと、思考の連鎖と自己批判を同時にかけられます。
編集部メモ:思考の連鎖は、AIが「なぜその結論に至ったか」を可視化できる点で、ビジネスの意思決定にとても向いています。上司や取引先に説明するとき、結論だけでなくそこに至る筋道を示せると説得力が増しますが、その筋道づくりをAIに手伝ってもらえるわけです。ただし、途中の推論が長くなりすぎると読みにくくなるため、「思考は簡潔に、結論は明確に」と一言添えると、冗長さを抑えられます。また、AIが書いた思考過程を鵜呑みにせず、「この前提は本当か」と一つずつ確かめる姿勢が、誤った結論に引きずられないための最大の防御になります。
いったん出した答えを、AI自身に批判・改善させる2段構えの型です。1回で完璧を狙わず、「たたき台→改善」の流れをAIの中で回します。
まず、以下のテーマで文章を作成してください。
次に、その文章の弱点や改善点を、あなた自身が厳しく指摘してください。
最後に、その指摘を反映した改善版を出力してください。
テーマ:【ここに貼る】なぜ効くのか:AIは「良い文章を書く」より「文章の欠点を探す」ほうが得意な面があります。批判のフェーズを挟むことで、最初の出力では見落とされていた曖昧さや根拠不足が洗い出され、最終版の完成度が一段上がります。
使用例(before → after):一発で書かせた企画書は総花的になりがちですが、自己批判を挟むと「差別化が弱い」などの指摘が入り、改善版では独自性が補強されます。
アレンジ:批判役に「あなたは辛口の編集長です」と役割を与えると、指摘がより鋭くなります。
編集部メモ:自己批判の型は、編集部でも記事の推敲に日常的に使っている“鉄板”です。1回のやりとりで「作成→批判→改善」を回せるので、自分でチェックする前の“第一稿の底上げ”に最適です。コツは、批判の観点をこちらから指定すること。「読者の疑問に答えられているか」「主張に根拠があるか」「冗長な部分はないか」など、チェックリストを渡すと、批判が的確になります。逆に観点を指定しないと、当たり障りのない一般論的な指摘に終わりがちです。改善版が出たあとも「まだ改善できる点は?」と2〜3周させると、完成度がじわじわ上がっていきます。
回答の前に、AIから不足情報を質問させる型です。情報が足りないまま推測で答えられて的外れになるのを防ぎます。
これから相談したいことがあります。
回答する前に、より的確な答えを出すために必要な情報を、
私に質問してください。質問は一度に3つまでにしてください。
相談内容:【ここに貼る】なぜ効くのか:人間同士でも、良いアドバイスの前には必ず状況のヒアリングがあります。AIに先に質問させることで、前提のズレを埋めてから回答に入れるため、「そもそも状況が違う」という手戻りがなくなります。
使用例(before → after):「副業のおすすめは?」といきなり聞くと一般論ですが、逆質問を促すと「使える時間は?」「経験は?」と聞かれ、回答があなたの状況にフィットしたものになります。
アレンジ:「私の回答が出そろったら、それを踏まえて提案してください」と続けると、対話が自然な流れになります。
編集部メモ:逆質問型は、相談ごとや設計・企画のように「前提情報が多いほど答えが良くなる」タスクで威力を発揮します。反対に、単純な要約や翻訳のように前提が不要なタスクでは、質問が冗長に感じられることもあるので使い分けましょう。また「質問は3つまで」のように数を区切ると、延々と質問され続けるのを防げます。編集部では、新しい記事の方向性を詰めるときにこの型をよく使います。AIから「想定読者は?」「競合記事との差別化は?」と聞かれることで、自分の中で曖昧だった部分に気づけるのが最大の効果です。
作業に入る前に、AIの理解が正しいか確認させる型です。認識のズレを最初に潰すことで、大きな作り直しを防ぎます。
これから【ブログ記事の構成作成】をお願いします。
作業を始める前に、あなたが理解した『目的・読者・ゴール』を
箇条書きで確認として提示してください。
私がOKと言ったら、実際の作業に進んでください。
依頼内容:【ここに貼る】なぜ効くのか:AIは、曖昧な依頼でも“それらしく”進めてしまいます。着手前に理解を言語化させると、勘違いをその場で修正でき、ずれた成果物が丸ごと無駄になるのを防げます。
使用例(before → after):いきなり構成を作らせると想定読者がずれることがありますが、前提確認を挟むと「読者は初心者でOK?」と聞き返され、方向性を合わせてから進められます。
アレンジ:長い作業や複数ステップの依頼ほど、この前提確認型の効果が大きくなります。
編集部メモ:前提確認型と逆質問型(型9)は似ていますが、使いどころが微妙に違います。逆質問は「AI側から不足情報を集めてもらう」型、前提確認は「AIの理解が正しいかをこちらが検証する」型です。長い資料の要約や、複雑な作業の依頼では、まず前提確認でAIの理解をチェックしてから本番に進むと、大きな手戻りを防げます。とくに「この作業を丸ごとやり直すと数十分かかる」ようなタスクほど、着手前の30秒の確認が効いてきます。急がば回れの典型です。
同じ質問でも、誰の視点で答えるかで内容は大きく変わります。この章では、AIに特定の立場や人格を持たせて回答の角度を変える型を紹介します。アイデア出しや文章のトーン調整で特に活躍します。
読者や相手の人物像を具体的に描いてから書かせる型です。「誰に向けて書くか」が定まると、言葉づかいと訴求ポイントが自然にそろいます。
次のペルソナに向けて、サービス紹介文を書いてください。
【ペルソナ】
・30代前半の会社員、事務職
・プログラミング未経験だが副業に興味あり
・平日は忙しく、学習時間は夜1時間ほど
・「自分にできるか」が一番の不安
この人が『これなら私にもできそう』と思える文章にしてください。なぜ効くのか:「万人向け」を狙うと誰にも刺さらない文章になります。ペルソナを1人に絞ると、その人の不安や状況に寄り添った具体的な言葉が選ばれ、結果的に同じ属性の多くの読者に響きます。
使用例(before → after):「サービス紹介文を書いて」だと機能の羅列ですが、ペルソナを与えると「夜1時間でも大丈夫」といった、相手の状況を踏まえた一文が入ります。
アレンジ:ペルソナの「口ぐせ」や「よく検索する言葉」を書き足すと、より刺さる表現になります。
編集部メモ:ペルソナ設定でありがちなのが、属性(年齢・性別・職業)だけを並べて終わってしまうことです。本当に効くのは、その人の「悩み」「不安」「理想の状態」まで書き込むことです。「副業に興味があるが、自分にできるか不安で一歩踏み出せない」まで書けば、AIはその不安を解消する言葉を選んでくれます。編集部でも記事を書く前に、必ず一人の読者像を思い浮かべます。顔の見えない“みんな”に書くと、誰の心にも残らない当たり障りのない文章になってしまうからです。
異なる立場の専門家を複数登場させ、議論させる型です。一面的な結論を避け、多角的な検討ができます。
あるテーマについて、3人の専門家に議論させてください。
・Aさん:コスト重視の経営者
・Bさん:品質重視のエンジニア
・Cさん:顧客目線のマーケター
それぞれの立場で意見を述べさせ、最後に議論を踏まえた結論をまとめてください。
テーマ:【ここに貼る】なぜ効くのか:1つの視点だと見落とす論点も、立場の違う複数人に語らせることで自然に出てきます。対立する意見をぶつけさせることで、トレードオフが浮き彫りになり、バランスの取れた意思決定材料になります。
使用例(before → after):「この施策どう思う?」だと当たり障りない回答ですが、3者に議論させると「コスト面では反対だが顧客満足では有効」といった、判断に使える整理が得られます。
アレンジ:議論の最後に「あなたなら誰の意見を採用しますか?理由も」と足すと、結論がはっきりします。
編集部メモ:この「複数人に議論させる」型は、一人では偏りがちな判断を客観視するのに向いています。登場人物を設定するときは、あえて対立する立場を選ぶのがポイントです。「賛成派3人」ではなく「賛成派・慎重派・中立の分析役」のように配置すると、議論に緊張感が生まれ、見落としが減ります。会議の前にこの型でシミュレーションしておくと、実際の場で出そうな反論を先回りで想定でき、準備の質が上がります。
「小学生にもわかるように」と噛み砕きの度合いを指定する型です。難解な内容を理解したいときに絶大な効果があります。
次の内容を、プログラミングを全く知らない中学生にもわかるように、
身近なたとえを使って説明してください。
専門用語を使う場合は、その都度かんたんな言い換えを添えてください。
説明してほしい内容:【ここに貼る】なぜ効くのか:説明のレベルを具体的に指定すると、AIは前提知識のハードルを下げ、比喩や具体例を積極的に使うようになります。「中学生に」「たとえを使って」という二重の指定が、抽象的な説明を防ぎます。
使用例(before → after):「APIとは?」だと用語だらけの定義が返りますが、この型を使うと「レストランの注文と厨房のやりとり」といった、直感的にわかる説明になります。
アレンジ:逆に「大学の専門課程レベルで」と指定すれば、より深く踏み込んだ解説も引き出せます。
編集部メモ:噛み砕きの型は、新しい分野を学ぶときの“最初の一歩”に最適です。難しい入門書を読む前にこの型でざっくり全体像をつかんでおくと、本を読む速度も理解度も上がります。コツは、「たとえを使って」を必ずセットにすること。抽象的な概念は、身近なものにたとえられた瞬間に一気に腑に落ちます。ただし、たとえはあくまで理解の入り口であり、正確さでは元の説明に劣ることもあります。全体像をつかんだら、正式な定義や一次情報でも確認する、という二段構えがおすすめです。
自分の考えに、あえて反対意見をぶつけさせる型です。思い込みや抜け漏れを発見するのに役立ちます。
私は次のように考えています。
この考えに対して、鋭い反論や見落としている点を、
あえて反対の立場から指摘してください。
私の考え:【ここに貼る】なぜ効くのか:人は自分の考えに都合の良い情報ばかり集めがちです(確証バイアス)。AIに反対役をやらせることで、自分では気づけない弱点や反論を客観的に受け取れます。企画やプレゼン前の“壁打ち”に最適です。
使用例(before → after):「この企画いいと思う?」だと肯定されがちですが、反論を求めると「需要の根拠が弱い」など、通す前に補強すべき点が見つかります。
アレンジ:「反論を踏まえて、私の考えをどう改善できますか?」と続けると、改善案までもらえます。
編集部メモ:この型は、企画やプレゼンを本番にかける前の“最後の砦”として使うと効果的です。人は自分のアイデアに愛着がわくと、欠点が見えなくなります(確証バイアス)。AIに反対役をやらせれば、感情抜きで冷静に弱点を洗い出せます。「あなたは最も手強い反対者です」と役割を強めると、指摘がより鋭くなります。反論をもらったら落ち込むのではなく、「本番前に気づけてよかった」と捉えるのが正解です。指摘された点をつぶしておけば、実際の場での説得力が段違いになります。
文章の温度感(丁寧・カジュアル・情熱的など)を明示する型です。同じ内容でも、伝わり方はトーンで大きく変わります。
次の内容を、親しみやすくカジュアルなトーンで、
でも軽薄になりすぎない、信頼感のある文章にしてください。
読者が『この人に相談したい』と思えるような温かさを意識してください。
内容:【ここに貼る】なぜ効くのか:トーンを指定しないと、AIは無難で機械的な文章を返しがちです。「カジュアルだが軽薄すぎない」のように方向と歯止めをセットで伝えると、ブランドや場面に合った絶妙な温度感を再現できます。
使用例(before → after):「案内文を書いて」だと事務的ですが、トーンを指定すると、読み手に安心感を与える言い回しに変わります。
アレンジ:お手本にしたい文章を1つ貼って「このトーンに近づけて」と伝えると再現度が上がります。
編集部メモ:トーン指定は、「ブランドの世界観を守りたい」場面で特に重要になります。SNS運用や接客文など、統一感が求められる文章では、毎回トーンを言葉で説明するより、過去の良い投稿を数個お手本として渡すのが確実です。また「かたすぎず、くだけすぎず」のように両側の“やりすぎ”を示すと、AIはちょうどいい中間に着地します。トーンがブレると読み手は無意識に違和感を覚えるので、テンプレートにお気に入りのトーン指定を1文入れておくと、発信全体の印象が安定します。
ブレストや企画出しでは、AIは強力な相棒になります。この章では、選択肢を増やし、視点をずらして発想を広げる型を紹介します。「案が浮かばない」ときにそのまま使えます。
「10案出して」のように数を先に決める型です。数を指定すると、AIは無難な案だけでなく、ひねった案まで絞り出します。
新しいカフェの店名を、方向性を変えながら20案出してください。
・前半10案:親しみやすく覚えやすいもの
・後半10案:少し尖った、印象に残るもの
各案に、その名前に込めた意図を一言添えてください。なぜ効くのか:案の数を絞ると、AIは最も無難なものだけを出します。「20案」と多めに求めると、後半では既存の枠を超えた発想が出てくるため、光る原石が見つかりやすくなります。
使用例(before → after):「店名考えて」だと3案ほどで平凡ですが、「20案・前半後半で方向性を変えて」と指定すると、比較検討に足る幅広い候補がそろいます。
アレンジ:出そろった後に「この中からベスト3を選び、理由も」と続けると、選定まで一気に進みます。
編集部メモ:N案を出させるときは、「前半は無難に、後半は尖らせて」と方向性を分けるのが編集部の定番テクです。こうすると、安全策と冒険案の両方が一度に手に入ります。また、出てきた案はそのまま採用するより“種”として使うのがおすすめです。20案の中に完璧なものがなくても、「この案とこの案を組み合わせたら面白い」というひらめきのきっかけになります。アイデア出しの目的は正解探しではなく、思考のスタート地点を増やすことだと考えると、この型が一層活きてきます。
あえて厳しい制約を課して、常識外れの発想を促す型です。制約は発想の敵ではなく、むしろ跳躍のバネになります。
次のアイデアを考えてください。ただし、以下の制約を必ず守ってください。
・予算はゼロ円
・準備期間は3日
・スタッフは自分1人
この制約の中で実現できる集客アイデアを10個出してください。なぜ効くのか:「予算ゼロ」「3日で」といった強い制約があると、AIは王道の手段を捨てざるを得ず、工夫を凝らした現実的なアイデアを出します。制約が具体的なほど、実行に移せる案が返ってきます。
使用例(before → after):「集客方法を教えて」だと広告出稿などお金のかかる一般論ですが、「予算ゼロ」と縛ると、SNSや口コミなどすぐ試せる案に絞られます。
アレンジ:制約を「逆に予算無制限なら?」と反転させると、理想形の発想も引き出せます。
編集部メモ:「制約が発想を生む」というのは、デザインや企画の現場では常識です。白紙の状態で「自由に考えて」と言われると、人もAIも逆に手が止まります。「予算ゼロ」「明日まで」「一人で」といった厳しい枠があるほど、工夫を凝らした具体案が生まれるのです。実務で使うときは、自分が今直面している“本物の制約”をそのまま入力してみてください。AIが、その制約下で本当に実行できる現実的な案を返してくれます。きれいごとの一般論ではなく、明日から動ける案が欲しいときにこそ効く型です。
異なる2つの要素を掛け合わせてアイデアを作らせる型です。「A × B」の発想で、これまでになかった組み合わせが生まれます。
『カフェ』と『本屋』を掛け合わせた新しいお店のアイデアを、
コンセプト・メニュー・空間の3つの観点から5案出してください。
それぞれ、どんな人に喜ばれるかも添えてください。なぜ効くのか:新しいアイデアの多くは、既存要素の新しい組み合わせから生まれます。AIに2要素を明示して掛けさせると、単独では出ない発想が生まれ、しかも観点を指定することで具体性も担保されます。
使用例(before → after):「新しいお店のアイデア」だと漠然としますが、「カフェ×本屋」と掛けると、滞在体験を軸にした具体的な企画に落とし込めます。
アレンジ:「あなたの業界」×「全く無関係な業界」で掛けると、意外な差別化の種が見つかります。
「転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・逆転」など、視点のリストに沿って強制的にアイデアを出させる型です。
次の商品について、以下の観点それぞれでアイデアを出してください。
・転用:他の使い道はないか
・拡大:大きく/多くしたら
・縮小:小さく/減らしたら
・代用:別のもので置き換えたら
・逆転:逆にしたら
商品:【ここに貼る】なぜ効くのか:発想が煮詰まるのは、いつも同じ角度で考えているからです。「拡大」「逆転」といった決まった切り口を用意すると、強制的に別の視点が挿し込まれ、思考のマンネリを打破できます。
使用例(before → after):「改善案は?」だと表面的な修正案ですが、観点リストを渡すと「逆転:無料で配ってみたら」など、発想の飛躍が起きます。
アレンジ:観点は自作でも構いません。自分の業界でよく効く切り口を数個テンプレ化しておくと便利です。
そもそもの前提や問いが正しいかを疑わせる型です。「良い答え」より「良い問い」を探すときに使います。
私は今、次の課題を解決しようとしています。
しかし、そもそもこの問いの立て方が間違っている可能性もあります。
『本当に解くべき問いは何か』を、5つの角度から問い直してください。
今の課題:【ここに貼る】なぜ効くのか:間違った問いにいくら良い答えを出しても意味がありません。AIに問いそのものを疑わせることで、「そもそも解くべきは別の課題だった」という気づきが得られ、努力の方向を正せます。
使用例(before → after):「売上を上げる方法」を問い直させると、「そもそも上げるべきは売上か、利益率か、リピート率か」と、より本質的な論点が見えてきます。
アレンジ:問い直しの後に「最も本質的な問いを1つ選び、それに答えて」と続けると実行に移せます。
この章では、AIの出力を“使えるレベル”まで引き上げる型を紹介します。例を見せる・評価基準を先に決める・粒度を指定するなど、プロの現場で差がつくテクニックです。
望ましいアウトプットの見本を1〜2個渡してから本番を頼む型です。言葉で説明しづらいトーンや形式を、例で一発で伝えられます。
次の【例】と同じトーン・同じ形式で、新しい商品説明を書いてください。
【例1】
商品:保温タンブラー
説明:朝入れたコーヒーが、午後もあたたか。忙しいあなたの一日に、ほっとする一杯を。
【本番】
商品:【ここに貼る】
説明:なぜ効くのか:「良い感じに」を言葉で説明するのは難しいものです。見本を見せると、AIはその文体・長さ・訴求の型を模倣します。百の説明より1つの例のほうが、狙いが正確に伝わります。
使用例(before → after):「商品説明を書いて」だと文体がバラバラですが、例を1つ添えると、既存の商品説明とトーンがそろい、統一感のある文章になります。
アレンジ:良い例だけでなく「悪い例」も見せて「これは避けて」と伝えると、精度がさらに上がります。
アウトプットを作る前に、良し悪しの判断基準を先に定義する型です。ゴールが数値や項目で明確になり、出力がブレなくなります。
これから【キャッチコピー】を作ります。
まず、良いキャッチコピーの評価基準を5つ挙げてください。
次に、その基準を満たすコピーを作り、
最後に各基準で自己採点(5点満点)してください。なぜ効くのか:評価基準を先に言語化させると、AIはその基準を満たすように出力を最適化します。さらに自己採点させることで、基準を満たしていない点が可視化され、改善指示が出しやすくなります。
使用例(before → after):ただコピーを作らせるより、「基準→制作→採点」の流れにすると、なぜそのコピーが良いのかの根拠まで手に入ります。
アレンジ:採点が低い項目について「改善版を」と続けると、基準を軸にした反復改善が回せます。
「3行で」「200字で」「小学生向けに」など、要約の細かさを指定する型です。同じ要約でも、用途に合わせて粒度を変えられます。
次の文章を、3つの粒度で要約してください。
・1行(10秒で伝わるレベル)
・3行(要点だけ)
・200字(背景も含めて)
文章:【ここに貼る】なぜ効くのか:「要約して」だけだと、AIは中途半端な長さで返します。文字数や行数を指定すると、その枠に収まるよう情報の取捨選択が行われ、用途にぴったり合った要約が得られます。
使用例(before → after):会議資料なら3行、SNS投稿なら1行と、同じ内容から複数の長さを一度に作れるため、使い回しが効きます。
アレンジ:「相手は多忙な役員」と読み手を添えると、要約に残す情報の優先順位まで最適化されます。
だらだらした文章を、箇条書きで構造化させる型です。情報の抜け漏れが見え、そのまま資料に転用できます。
次の内容を、階層のある箇条書きで構造化してください。
・大項目は3〜5個
・各大項目の下に、具体的な小項目を2〜3個
・重複や曖昧な表現は整理してください
内容:【ここに貼る】なぜ効くのか:箇条書きにすると、情報の粒度と関係性が可視化されます。階層を指定することで、AIは自然と情報を分類・整理し、「何と何が並列か」「どれが上位概念か」がひと目でわかる構造になります。
使用例(before → after):長い議事録メモを渡すと、「決定事項/宿題/保留」のように整理され、次のアクションが明確になります。
アレンジ:「この構造をそのままスライドの見出しに使える形に」と足すと、資料化まで一気に進みます。
複数の選択肢を、指定した観点で比較表にまとめさせる型です。意思決定に必要な情報が一覧で並びます。
次の3つの選択肢を、以下の観点で比較表にまとめてください。
観点:料金 / 学べる内容 / サポート / 向いている人
選択肢:A / B / C
各セルは簡潔に。最後に『こんな人にはこれ』のおすすめも添えてください。なぜ効くのか:比較表は、選択肢間の違いを最も速く把握できる形式です。観点を先に指定することで、比較軸がそろい、「どこがどう違うのか」が一目瞭然になります。判断のスピードが上がります。
使用例(before → after):「AとBどっちがいい?」と聞くより、観点を決めた比較表にすると、自分の重視する軸で客観的に選べます。
アレンジ:各観点に「◎○△」の記号評価を足すと、直感的に強み弱みが把握できます。
最後の型のカテゴリでは、日々の業務でそのまま使える実践的なプロンプトを紹介します。メール・議事録・企画書・学習など、コピペして自分の情報を入れるだけで動くテンプレートです。
相手・目的・伝えたいことを渡し、丁寧なメール文を作らせる型です。書き出しや締めに悩む時間をゼロにできます。
次の条件でビジネスメールの下書きを作ってください。
・宛先:取引先の担当者
・目的:納期を1週間延ばしてもらうお願い
・伝えたいこと:理由は仕様変更、誠実に謝罪しつつ代替案も提示
・トーン:丁寧だが回りくどくしすぎない
件名も一緒に3案出してください。なぜ効くのか:メールは定型の型が多く、AIが得意とする領域です。宛先・目的・トーンを渡すだけで、失礼のない構成に整えてくれます。件名を複数案もらえるのも実務では地味に助かります。
使用例(before → after):「メール書いて」だと汎用的すぎますが、目的とトーンを添えると、謝罪と代替案のバランスが取れた実用的な下書きになります。
アレンジ:「相手が読むのに30秒で済む長さで」と足すと、簡潔さも両立できます。
殴り書きのメモを、決定事項・宿題・論点に整理させる型です。会議直後のバラバラなメモが、共有できる議事録に変わります。
次の会議メモを、以下の3ブロックに整理してください。
・決定事項
・ToDo(担当者と期限がわかれば添える)
・保留/次回への持ち越し
重複や雑談は省き、誰が読んでもわかる言葉にしてください。
メモ:【ここに貼る】なぜ効くのか:会議中のメモは断片的で、後から読むと意味が曖昧になりがちです。AIに分類と整形を任せると、決定事項とToDoが明確になり、「結局何が決まったんだっけ」という後戻りが減ります。
使用例(before → after):箇条書きのメモを渡すだけで、そのままチームに共有できる形の議事録に整い、作成時間が数分の1になります。
アレンジ:「ToDoは担当者ごとにまとめて」と指定すると、各自の宿題が抜け漏れなく伝わります。
目的・ターゲット・予算などを渡し、企画書の骨子を作らせる型です。白紙から書き始める苦しさを解消できます。
次のテーマで、企画書のたたき台を作ってください。
構成:背景 / 目的 / ターゲット / 施策内容 / スケジュール / 予算感 / 期待効果
各項目は箇条書きで簡潔に。
決裁者が最初に気にする点を、冒頭に『要点まとめ』として3行で入れてください。
テーマ:【ここに貼る】なぜ効くのか:企画書は構成が決まっているものが多く、枠を渡せばAIが各項目を埋めてくれます。ゼロから考えるより、たたき台を叩いて改善するほうが、質もスピードも上がります。
使用例(before → after):「企画書を作って」だと粒度がバラバラですが、構成と要点まとめを指定すると、そのままレビューにかけられる骨子が得られます。
アレンジ:「反対されそうな点と、その反論も添えて」と足すと、承認率が上がる資料になります。
ゴール・現状・使える時間を渡し、学習計画を組ませる型です。何から手をつければいいか迷う人に最適です。
次の条件で、学習ロードマップを作ってください。
・ゴール:3か月後に簡単なWebサイトを自分で作れるようになる
・現状:HTML/CSSは全くの未経験
・使える時間:平日1時間、週末2時間
週ごとに『やること』と『到達目標』を表でまとめてください。
つまずきやすいポイントも一言添えてください。なぜ効くのか:独学の最大の壁は「何をどの順で学ぶか」の設計です。ゴール・現状・時間を渡すと、AIは無理のない順序で計画を組んでくれます。週単位に区切ることで、進捗も測りやすくなります。
使用例(before → after):「プログラミングの勉強法は?」だと一般論ですが、この型を使うと、自分の生活リズムに合った具体的な週次プランが手に入ります。
アレンジ:「1週目が終わったら、進み具合を報告するので計画を調整して」と続けると、伴走してくれます。
面接・商談・プレゼンなどの相手役をAIに演じさせる型です。本番前の実践的な練習ができます。
面接の練習をしたいです。あなたは【IT企業の採用担当】役です。
私に想定質問を1問ずつ投げてください。
私が答えたら、良かった点と改善点をフィードバックしてから、次の質問へ進んでください。
では、最初の質問をお願いします。なぜ効くのか:知識のインプットだけでは本番で言葉が出てきません。AIに相手役をさせると、質問→回答→フィードバックのループを何度でも回せます。1問ずつ進める指定が、対話をリアルにします。
使用例(before → after):「面接の想定質問を教えて」だとリスト止まりですが、ロールプレイにすると、実際に答える練習と即時フィードバックまで得られます。
アレンジ:「圧迫面接官」「優しい面接官」など相手の難易度を指定すると、幅広い状況に備えられます。
ここまでに紹介した30の型を、目的から逆引きできるよう一覧にまとめました。「今日はこの作業をしたい」というときに、対応する型番号を探して使ってください。ブックマークして手元に置いておくと、プロンプトに迷う時間がなくなります。
| やりたいこと | 使う型 | ひとことポイント |
|---|---|---|
| とりあえず質を上げたい | 型1 深津式 / 型2 ロール指定 | 役割と制約を渡すだけで激変 |
| 的外れな回答を防ぎたい | 型3 目的 / 型10 前提確認 | ゴールと認識を先に合わせる |
| 難しい問題を解かせたい | 型6 ステップ / 型7 思考の連鎖 | 考える過程を外に出させる |
| 文章を磨きたい | 型8 自己批判 / 型22 評価基準 | たたき台を作って改善させる |
| 情報が足りない相談 | 型9 逆質問 | AIから質問させて前提を埋める |
| 読み手に刺したい | 型11 ペルソナ / 型15 トーン | 誰に何をどう届けるかを固定 |
| 視点を変えたい | 型12 議論 / 型14 反論 | 複数の立場をぶつける |
| わかりやすく知りたい | 型13 噛み砕き / 型23 粒度 | 説明レベルを具体的に指定 |
| アイデアを増やしたい | 型16 N案 / 型18 掛け算 / 型19 観点 | 数と切り口で発想を広げる |
| 問いを見直したい | 型17 制約 / 型20 問い直し | 前提そのものを疑わせる |
| 例で伝えたい | 型21 Few-shot | 見本を1〜2個渡す |
| 整理・比較したい | 型24 箇条書き / 型25 比較表 | 構造化して受け取りやすく |
| 業務を時短したい | 型26〜30 実践型 | メール・議事録・企画・学習・練習 |
大切なのは「作業の目的」から型を選ぶことです。プロンプトが思いつかないときは、まず「今、自分は何を達成したいのか」を言葉にしてみてください。それさえ決まれば、この表からぴったりの型がすぐ見つかります。
ここまでの30個の型は、ChatGPTでもGeminiでも使える汎用的なものです。ただし、両者には得意分野の違いがあり、用途によって使い分けると、同じプロンプトでも結果の満足度が変わります。編集部で実際に両方を触ってきた感覚も交えて整理します。
まず大前提として、どちらも日々アップデートされており、「こちらが絶対に上」という固定的な優劣はありません。以下はあくまで一般的な傾向として捉え、最終的にはご自身のタスクで両方を試すのがおすすめです。
| 観点 | ChatGPTが向くこと | Geminiが向くこと |
|---|---|---|
| 文章の作り込み | 構成の緻密さ・言い回しの調整 | 自然で読みやすい下書きの量産 |
| 最新情報の参照 | 検索連携で調べつつ回答 | Google検索との親和性が高い |
| Googleサービス連携 | 単体での作業が中心 | Gmail・ドキュメント等との連携 |
| 長文の処理 | 長い指示の理解が安定 | 長い資料の要約・読み込み |
| 対話の粘り強さ | 何度も修正指示を重ねやすい | 素早く複数案を出す |
実務での使い分けの目安としては、じっくり作り込む文章や複雑な指示はChatGPT、素早く下書きを量産したりGoogleサービスと連携したい場面はGemini、という発想が扱いやすいです。とはいえ、この記事の30個の型はどちらでも効果を発揮しますので、まずは使い慣れたほうで試し、物足りなければもう一方に同じプロンプトを投げて比べてみてください。
編集部の実感として、同じプロンプトを両方に投げて“いいとこ取り”をする使い方が最もコスパが高いです。たとえばアイデア出しはGeminiで数を出し、その中から選んだ案をChatGPTで磨く、といった連携が有効でした。
ここまで30個の型を単体で紹介してきましたが、実際の仕事では複数の型を組み合わせると効果が跳ね上がります。この章では、よく使う組み合わせパターンを紹介します。
あなたはSEOに強いプロの編集者です。(役割)
以下の条件を守ってください。(制約)
・読者は未経験の社会人
・専門用語は言い換えを添える
・見出しは5つ以内
結果は、見出し+各見出しの要点、という表形式で出してください。(出力形式)
テーマ:【ここに貼る】役割で視点を決め、制約で品質を担保し、出力形式で受け取りやすくする。この3点セットは、あらゆる文章作成タスクの“黄金の型”です。迷ったらこの組み合わせから始めれば失敗しません。
これから企画のブラッシュアップをお願いします。
1. まず、あなたが理解した目的を確認として提示(前提確認)
2. OKが出たら、改善案をステップに分けて提案(ステップ)
3. 最後に、その改善案の弱点を自分で指摘し、修正版を提示(自己批判)
企画:【ここに貼る】認識合わせ・手順化・自己改善を1つのプロンプトに詰め込むことで、1回のやりとりで完成度の高いアウトプットにたどり着けます。重要な資料づくりで特に威力を発揮する組み合わせです。
型は暗記するものではなく、目的に応じてブロックのように組み替えるものだと捉えると、応用が一気に広がります。まずは気に入った3個をテンプレ化し、慣れてきたら組み合わせに挑戦してみてください。
神プロンプトで回答の質は上がりますが、AIの出力をそのまま信じるのは危険です。実務で使ううえで必ず押さえておきたい注意点を整理します。
AIは、事実かどうかにかかわらず“もっともらしい文章”を生成します。存在しない書籍名、間違った統計、実在しない機能などを、自信たっぷりに書いてくることがあります。これをハルシネーションと呼びます。
固有名詞・数値・日付・法律や制度に関わる内容は、必ず一次情報(公式サイトや原典)で裏を取ってください。とくに「◯◯という論文によると」といった引用が出た場合は、その論文が本当に存在するかを確認する習慣をつけましょう。
業務でAIを使う際、顧客情報・社外秘の資料・パスワードなどを入力しないでください。入力した内容が学習やサービス改善に使われる可能性があり、情報漏洩のリスクになります。
会社の資料を扱う場合は、固有名詞や具体的な数値をダミーに置き換えてから入力する、あるいは会社が許可した環境(法人向けプラン等)を使うといった配慮が必要です。社内ルールがある場合は必ずそれに従ってください。
AIには学習データの区切り(カットオフ)があり、それ以降の出来事は知らない場合があります。検索連携機能を使えば最新情報も参照できますが、それでも情報が古かったり不正確だったりすることがあります。
料金・仕様・キャンペーンなど変わりやすい情報は、必ず公式の最新情報を確認してください。AIの回答は「たたき台」であり、最終確認は人間の役目です。
AIはあくまで思考や作業を助ける道具です。重要な意思決定・対外的な文章・専門性の高い判断は、AIの出力を土台にしつつ、必ず人間がチェックして責任を持つというスタンスを崩さないでください。この前提を守れば、AIは非常に頼もしいパートナーになります。
はい、この記事で紹介した30個の型は、どちらでもそのまま使えます。プロンプトの基本原則(役割・制約・手順・形式を明示する)は、AIの種類を問わず有効だからです。ただし返ってくる文章のトーンや詳しさには差が出るため、同じプロンプトを両方に投げて、良いほうを採用する使い方がおすすめです。
型をコピペするだけでも、何も工夫しない場合よりは確実に精度が上がります。ただし、【】で示した部分(役割・テーマ・条件など)を自分の状況に合わせて具体的に埋めるほど、効果は大きくなります。「プロの編集者」を「プロの不動産営業」に変えるだけでも、返答はガラッと変わります。
はい、日本語で全く問題ありません。ChatGPTもGeminiも日本語を高い精度で理解します。英語のほうが微妙に精度が上がるという声もありますが、日常業務で困るほどの差はありません。まずは日本語で使いこなし、必要を感じたら英語も試す、という順序で十分です。
長いプロンプトは、見出しや箇条書きで区切るのがコツです。「# 役割」「# 制約条件」「# 入力」「# 出力形式」のようにブロックに分けると、AIが指示を整理して理解しやすくなります。だらだらと一段落で書くより、構造化された指示のほうが正確に伝わります。
はい、無料版でもほとんどの型は問題なく使えます。ただし無料版は、利用回数の制限や、使えるモデルの制約がある場合があります。複雑な処理や長文の扱いで物足りなさを感じたら、有料版を検討するとよいでしょう。まずは無料版で型に慣れることをおすすめします。
一発で完璧を狙わず、対話で修正を重ねるのが正解です。「もっと具体的に」「初心者向けに」「例を足して」など、足りない点を1つずつ追加で伝えれば、AIはその都度改善します。また、本記事の「自己批判させる」型(型8)を使うと、AI自身に改善させることもできます。
いいえ、その必要はありません。よく使う型はテンプレートとして保存しておき、【】部分だけ書き換えて再利用するのが効率的です。メモアプリやドキュメントに「メール用」「要約用」などのテンプレを数個ためておくだけで、日々の作業スピードが大きく変わります。
たたき台としては非常に有用ですが、そのまま使うのは避けましょう。ハルシネーション(誤った情報)が含まれる可能性があるため、固有名詞・数値・事実関係は必ず自分で確認し、最終的な文章は人間の目で整えてから使うのが安全です。
この記事では、ChatGPTとGeminiで話題になった「神プロンプト」を30個の型にまとめ、それぞれの「なぜ効くのか」「before / afterの使用例」「アレンジ」を解説しました。どれもコピペで今すぐ試せて、ChatGPTでもGeminiでも使える汎用的なものばかりです。
改めて振り返ると、神プロンプトに共通していたのは次の3つの本質です。
・枠を与える:役割・制約・出力形式で、AIが答えを組み立てる土台を先に渡す
・考えさせる:ステップ化・自己批判・逆質問で、思考のプロセスを外に出させる
・具体化する:ペルソナ・例・評価基準で、抽象的な指示を実務レベルまで落とし込む
この3つを意識するだけで、AIの回答は「当たり前の答え」から「使える答え」へと変わります。まずは気に入った3〜5個の型をテンプレート化し、日々の仕事で試してみてください。慣れてきたら、型を組み合わせて自分だけの“最強プロンプト”を作っていきましょう。
そして、AIを使いこなす力は、これからのあらゆる仕事で武器になります。プロンプトの先にある「Webやプログラミングの基礎」まで身につければ、AIを“使う側”として一気に市場価値が高まります。「AIを仕事に活かせる人材になりたい」「未経験からでも手に職をつけたい」という方は、実際に手を動かして学べる環境から始めるのが近道です。

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