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生徒プレゼン資料を作るのに毎回まる一日かかってしまって…。AIに任せれば速くなるって聞いたんですけど、丸投げしてもちゃんとした資料になるんですか?
ペン博士いい質問だね。結論から言うと、AIは“たたき台づくり”がものすごく速い。でも丸投げだけだと残念な資料になりやすい。AIに任せる部分と人が仕上げる部分を切り分けるのがコツだよ。構成づくりから仕上げまで、順番に解説するね!
「資料づくりに時間がかかりすぎる」「白紙のスライドを前に手が止まる」——プレゼン資料の作成は、Web制作者やフリーランスにとっても避けて通れない悩みです。クライアントへの提案書、サービスの営業資料、勉強会での登壇スライド。どれも内容は頭にあるのに、形にするまでが重い。そこで役立つのがAI(生成AI)の活用です。この記事では、AIで構成案を一気に作り、見やすいスライドへ仕上げるまでの流れを、プロンプトの型・資料デザインの原則・人が手を入れるべき線引きまで、具体例つきで解説します。
特別なツールがなくても、ふだん使っているチャット型のAI(ChatGPTやClaudeなど)と、お手持ちのスライドソフト(PowerPoint・Googleスライド・Keynoteなど)があれば今日から始められます。読み終えるころには、資料づくりの“最初の一歩”でつまずかなくなり、全体の作業時間を大きく圧縮できるはずです。
そもそも、なぜスライド作成にAIが向いているのでしょうか。理由を理解しておくと、「どこをAIに任せ、どこを人がやるか」の判断がぶれなくなります。
プレゼン資料は、一見クリエイティブに見えて、実は「課題→原因→解決策→効果→次の一歩」といった“型”の組み合わせで成り立っています。型のある作業は、AIがもっとも得意とする領域です。ゼロから構成を考えるのは大変でも、AIにたたき台を出させて人が直すほうが、はるかに速く・安定した品質になります。
作業が遅くなる最大の原因は、白紙を前にした“立ち上がりの重さ”です。何を書くか決まっていない状態で、いきなり完成形を作ろうとすると手が止まります。AIにざっくりした要望を伝えてたたき台を出してもらえば、人は“ゼロを1にする作業”ではなく“7割を10割にする作業”から始められます。これが時短の本質です。
AIは、構成の相談相手としても優秀です。「この流れで伝わるか」「抜けている観点はないか」と問いかければ、客観的な視点で答えてくれます。一人で資料を作っていると陥りがちな“独りよがりな構成”を、早い段階で修正できます。
| 作業フェーズ | AIの得意・不得意 | 向いている任せ方 |
|---|---|---|
| 構成・骨子づくり | 得意 | たたき台を複数案出させる |
| 原稿・話す内容の下書き | 得意 | スライドごとの要点を文章化させる |
| 事実・数値の裏取り | 不得意 | 人が一次情報で必ず確認する |
| デザイン・配色の最終調整 | やや不得意 | 方向性は相談、仕上げは人が行う |
この表のとおり、AIは「考える出発点」と「文章化」に強く、「事実確認」と「最終的な見栄え」は人の領域という役割分担を意識するだけで、品質が安定します。
AIを使った資料づくりには、大きく分けて2つのアプローチがあります。それぞれ長所と短所が違うので、目的に応じて選ぶ・組み合わせるのがおすすめです。
もっとも汎用的で、品質を自分でコントロールしやすいのがこの方法です。AI(チャット)に構成案や各スライドの原稿を作らせ、人がスライドソフトで形にするという流れです。
提案書や営業資料など、見た目とブランドの統一感が重要な資料は、基本的にこのアプローチが安全です。
もう一つは、テキストや簡単な指示からスライドそのものを自動で組み上げてくれるツールを使う方法です。アウトラインを入力すると、レイアウトや図解まで含めたスライドを一気に生成してくれるタイプのサービスが増えています。
なお、具体的なツール名や機能・料金は更新が速く、プランによって使える範囲も変わります。導入前には必ず公式サイトで最新の仕様と料金を確認してください。この記事では特定ツールの機能を断定せず、考え方の部分に絞って解説します。
| 重視したいこと | おすすめのアプローチ |
|---|---|
| ブランド統一・提案品質 | ①構成をAI+人が仕上げる |
| とにかくスピード(社内共有など) | ②自動生成ツール |
| 登壇・カンファレンス(個性を出す) | ①ベース+手作業の仕上げを厚く |
| 大量の資料を量産 | ②で初速を稼ぎ、①の発想で要点だけ磨く |
実務では、②で素早くたたき台を作り、①の考え方で要点を磨いて仕上げるという“いいとこ取り”がもっとも効率的なことも多いです。
アプローチを問わず、AIを資料づくりに取り入れることで得られる代表的なメリットを整理します。
最大のメリットは時短です。構成を考え、各ページの文言を一からひねり出す作業は、慣れた人でも時間がかかります。AIにたたき台を出させれば、「考える時間」を「選んで直す時間」に変換でき、全体の作業時間を半分以下にできることも珍しくありません。
前述のとおり、白紙からのスタートをなくせるのは大きな価値です。完璧でなくてよいので、「とりあえず形になったもの」が数十秒で手に入ると、そこから先の改善は驚くほどスムーズに進みます。
AIに構成を作らせると、自分では思いつかなかった観点が入ってくることがあります。「導入の背景」「想定される反論への回答」「次のアクション」など、提案として“抜けがちな要素”をAIが補ってくれることで、資料の説得力が増します。
ここからが本記事の核心です。AIから良い構成案を引き出せるかどうかは、プロンプト(指示文)の作り方で決まります。ただ「資料を作って」と頼むと、ありきたりな出力しか返ってきません。次の要素を盛り込むのがコツです。
まずは骨子だけを作らせる、もっとも汎用的なプロンプトです。
あなたはプロのプレゼンテーション設計者です。
以下の条件でスライドの構成案(骨子)を作ってください。
# 目的
新規クライアントにWeb制作サービスを提案し、受注につなげる
# 聞き手
中小企業の経営者(ITには詳しくない)
# 条件
- 持ち時間は15分
- スライドは12枚前後
- トーンは信頼感のある、堅すぎない雰囲気
# 出力形式
各スライドについて、次の形式で出してください。
- スライド番号
- 見出し(一言メッセージ)
- そのスライドで伝える要点(箇条書き2〜3個)ポイントは、出力形式を「スライドごとに見出し+要点」で固定すること。こうすると、そのままスライドソフトに移しやすい形で返ってきます。
一発で完璧な構成は出ません。最初から複数案を出させ、良いところを組み合わせるほうが結果的に速くなります。
先ほどの条件で、構成のパターンを3案出してください。
- A案:課題提起から入る「問題解決型」
- B案:実績・事例から入る「信頼構築型」
- C案:相手の理想像から入る「ビジョン共感型」
それぞれ、聞き手にどう響くかの狙いも一言添えてください。3案を見比べると、「自分の伝えたい流れ」が明確になります。そのうえで「A案をベースに、最後はC案のまとめを使って」と指示すれば、自分の意図に沿った構成へ素早く近づけられます。
構成が固まったら、各スライドの“話す内容”や“載せる文言”を書かせます。1枚ずつ依頼すると精度が上がります。
構成のうち「スライド5:制作の進め方」について、
スライドに載せるテキストと、口頭で話す原稿を分けて書いてください。
# スライドに載せるテキスト
- 見出しは10文字前後
- 箇条書きは3点まで、各20文字以内
# 話す原稿
- 30秒で話せる分量
- 専門用語は避け、たとえ話を1つ入れるこのように「スライドに載せる短い言葉」と「口頭で話す原稿」を分けて作らせると、文字を詰め込みすぎない見やすいスライドになります。
作った構成をAI自身にレビューさせるのも有効です。
今の構成案について、聞き手(ITに詳しくない経営者)の立場で、
わかりにくい点・納得しづらい点・抜けている観点を5つ指摘してください。
そのうえで、改善案も添えてください。自分では気づけない弱点を客観的に洗い出せます。「作らせる」だけでなく「批評させる」のもAIの強力な使い方です。
AIで構成や原稿を効率化しても、スライドの作り方の“原則”を知らなければ、結局わかりにくい資料になってしまいます。AIに頼る前後で必ず押さえておきたい、デザインの基本原則を紹介します。
最重要の原則です。1枚のスライドで伝えることは、1つに絞る。あれもこれも詰め込むと、聞き手はどこを見ればいいか分からなくなります。情報が多いなら、ためらわずスライドを分けましょう。「枚数が多い=悪」ではありません。
スライドは“読ませる資料”ではなく“見せる資料”です。画面の文字は要点だけにし、詳しい説明は口頭で補うのが基本。文章をそのまま貼り付けたスライドは、聞き手が読むことに集中してしまい、話が頭に入りません。前述の「載せる言葉」と「話す原稿」を分けるプロンプトが、ここで効いてきます。
ジャンプ率とは、見出しと本文の文字サイズの差のこと。差を大きくすると、ひと目で「何が大事か」が伝わります。重要な数字やキーワードは思い切って大きく見せ、補足は小さく。すべてを同じ大きさにすると、平坦で印象に残らない資料になります。
情報を詰め込むより、適度な余白がある方が、内容は伝わりやすくなります。余白は“情報が整理されている”という安心感を生みます。ぎっしり埋まったスライドは、それだけで読む気を削いでしまいます。
使う色は、ベース色・メイン色・アクセント色の3色程度に絞るのが基本です。色が多いと散らかった印象になります。ブランドカラーがあるなら、それを軸に組み立てると統一感が出ます。
| 原則 | やること | 避けること |
|---|---|---|
| 1スライド1メッセージ | 伝えることを1つに絞る | 1枚に複数の論点を詰める |
| 文字を減らす | 要点だけ載せ口頭で補う | 文章をそのまま貼る |
| ジャンプ率 | 見出しと本文に差をつける | 全部同じ大きさ |
| 余白 | 意図的に空白を残す | 端まで情報で埋める |
| 色を絞る | 3色程度で統一 | 色をむやみに増やす |
これらの原則は、AIに「この原則を守って原稿を作って」と前提として渡すこともできます。プロンプトに「1スライドの箇条書きは3点まで」「見出しは短く」と書いておけば、最初から原則に沿った出力が得られます。
効率化の成否を分けるのが、「どこまでAIに任せ、どこから人がやるか」の線引きです。丸投げでもなく、全部手作業でもない、ちょうどいいバランスを見つけましょう。
特に重要なのが事実確認(ファクトチェック)です。AIは、もっともらしい数字や事例を“作り出してしまう”ことがあります(ハルシネーションと呼ばれます)。AIが出した統計・実績・他社事例・引用は、必ず一次情報で確認してから資料に載せてください。提案書や営業資料で誤った数字を出すと、信頼を一気に失います。
分かりやすいたとえとして、AIを“優秀だが経験の浅い部下”だと考えるとちょうどよい距離感になります。下書きやアイデア出しは任せるが、最終的な責任と判断は自分が持つ。この姿勢を保てば、AIに振り回されることはありません。
文字だけのスライドより、図解や画像が入ると一気に伝わりやすくなります。ここでもAIが役立ちます。
いきなり図を作ろうとせず、まず「この内容を図解するなら、どんな構造が分かりやすいか」をAIに相談するとスムーズです。「比較なら表」「流れならステップ図」「全体像なら階層図」といった具合に、内容に合った図の形を提案してくれます。
次の内容をスライドで図解したいです。
どんな図のかたち(フロー図・比較表・四象限・ピラミッドなど)が
分かりやすいか、候補を3つ提案してください。
# 内容
Web制作の進め方:ヒアリング→設計→デザイン→実装→公開→運用抽象的なテーマのスライドには、イメージ画像があると印象が締まります。画像生成AIを使えば、資料のトーンに合った挿絵やアイキャッチを用意できます。「シンプルなフラットイラストで」「落ち着いた配色で」などスタイルを指定すると、資料全体の雰囲気に馴染みやすくなります。
ただし注意点があります。商用利用の可否や著作権・ライセンスは、使用するツールの規約を必ず確認してください。クライアント向けの提案資料に使う場合は特に重要です。また、生成画像はあくまで“イメージ”であり、実在の人物・ロゴ・製品を勝手に作り出すような使い方は避けましょう。
図解は分かりやすさのための手段です。凝りすぎて作成に何時間もかけるのは本末転倒。シンプルな矢印と箱だけでも、口頭の説明と合わせれば十分に伝わります。AIで構造を整理し、最低限の図で表現する——この割り切りが効率化のコツです。
資料の種類によって、AIの使いどころは少しずつ変わります。Web制作者・フリーランスがよく作る3つのシーンで、具体的な活用法を見ていきます。
提案書で大事なのは、「相手の課題」を起点に組み立てることです。AIには、相手の業種・状況を伝えたうえで「想定される課題」「それに対する解決策」「期待できる効果」の流れで構成を作らせます。
Web制作者なら、クライアントの課題整理そのものをAIとの壁打ちで深められるのも大きな利点。提案の質が上がり、受注率の向上につながります。
営業資料は何度も使い回すため、一度しっかり作り込む価値があります。AIには「サービスの強みを、相手のメリットに翻訳する」役割を任せると効果的です。
次のサービスの特徴を、お客様にとっての「メリット(嬉しいこと)」に
言い換えてください。専門用語は避け、それぞれ一言で。
# サービスの特徴
- レスポンシブ対応
- 表示速度の最適化
- 公開後の保守サポート「レスポンシブ対応」を「スマホでもPCでも、どの画面でもきれいに見えます」と言い換えるように、作り手目線の言葉を、お客様目線のメリットに翻訳させると、刺さる営業資料になります。
登壇資料は、“自分らしさ”や“ストーリー性”が魅力になります。AIで骨子の抜け漏れを潰しつつ、最後の味付けは自分の言葉で行うのがおすすめです。
登壇では、スライドが主役ではなく“あなたの話”が主役です。AIはあくまで土台づくりに使い、聞き手の心を動かす部分は自分の体験や言葉で仕上げましょう。
提案・営業・登壇のいずれにも当てはまる、聞き手が納得しやすい資料の基本的な流れがあります。迷ったらこの順番に沿って構成を組むと外しません。
AIに構成を作らせるときも、「この5つの流れに沿って組み立てて」と指示するだけで、安定した骨子が手に入ります。型を持っておくと、AIへの依頼も・自分でのチェックも格段に楽になります。
AIや自動生成ツールで作った資料は、放っておくと“ちぐはぐ”になりがちです。最後に、資料全体の見た目を崩さないための実践テクニックをまとめます。
作り始める前に、色・フォント・見出しの位置を決めた“ひな形”を用意しておくと、全スライドの統一感が保てます。スライドソフトの「スライドマスター」機能を使えば、全ページに同じデザインを一括適用できます。AIが原稿を作っても、入れ物が整っていれば見た目は崩れません。
使うフォントは、見出し用と本文用の2種類までに絞りましょう。複数のフォントが混在すると、それだけで素人っぽい印象になります。和文なら可読性の高いゴシック体を基本にすると無難です。
プロっぽく見えるかどうかは、「揃っているか」でほぼ決まります。要素の左端・上端を揃える、余白の幅を統一する、見出しのサイズを全ページで揃える。地味ですが、この“揃え”が資料の完成度を大きく左右します。
スライド自動生成ツールを使う場合も、出てきたものをそのまま使わず、必ず一度整える前提でいましょう。テンプレ感を消すために、配色を自分のブランドカラーに変える、不要な装飾を削る、余白を足す——この一手間で、ぐっとオリジナルな資料になります。
| 崩れやすいポイント | 崩さないコツ |
|---|---|
| ページごとに色が違う | 先にテンプレ(マスター)で色を固定 |
| フォントがバラバラ | 見出し・本文の2種類に統一 |
| 要素の位置がずれる | 整列機能で左端・上端を揃える |
| 装飾が過剰 | 色3色・装飾は最小限に絞る |
ここまでの内容を、「クライアントへの提案書をゼロから作る」という具体例で一気通貫にたどってみます。各ステップで何をAIに任せ、どこで人が手を入れるかが見えてきます。
まず、誰に・何のための資料かを言葉にします。ここが曖昧だと、AIの出力も曖昧になります。今回は「飲食店を営む経営者に、集客用のWebサイト制作を提案する」と仮定します。
あなたはWeb制作会社の提案担当です。
以下の前提で、提案書のスライド構成案を3パターン出してください。
# 相手
個人経営の飲食店オーナー(50代・ITは苦手・新規客を増やしたい)
# 目的
集客用Webサイトの制作を受注する
# 条件
- 商談は対面で20分
- スライドは10枚前後
- 専門用語を避け、メリットを具体的に
# 出力形式
各スライド:番号/見出し(短い一言)/要点(2〜3個)返ってきた3案を見比べ、自分の意図に近い流れを選びます。「A案の課題提起の入りはいいが、まとめはC案のビジョン型が響きそう」と感じたら、その旨を伝えて1本に統合させます。一発で完璧を狙わず、選んで組み替えるのが速さの秘訣です。
構成が固まったら、重要なスライドから順に原稿を作らせます。「載せる言葉」と「話す原稿」を分けて依頼するのを忘れずに。たとえば「課題」のスライドなら、画面には短い問いかけを置き、詳しい説明は口頭原稿に回します。
ここが人の出番です。AIが書いた“一般的な数字”や“それらしい事例”は、すべて自分の実績・一次情報に置き換えます。「Web集客で来店数が増えた事例」などをAIが勝手に作っていたら、必ず自分の本当の実績や、出典の明確なデータに差し替えてください。
最後に、事前に用意したテンプレート(スライドマスター)へ原稿を流し込み、色・フォント・余白・位置を揃えます。図解が要る箇所はシンプルなステップ図や表で表現。ここまでくれば、提案書はほぼ完成です。
この流れなら、「考えて書く」工程をAIが肩代わりし、人は「選ぶ・確認する・整える」に集中できます。結果として、品質を保ったまま作成時間を大きく圧縮できます。
AI活用を一度きりで終わらせず、自分の“型”として仕組み化すると、毎回の資料づくりがどんどん速くなります。フリーランスや制作者なら、ここを整えるだけで生産性が大きく変わります。
提案書用・営業資料用・登壇用など、用途ごとのプロンプトをテンプレート化して手元に保存しておきましょう。毎回ゼロから指示文を考える必要がなくなり、相手や条件の部分だけ差し替えれば、すぐに良い出力が得られます。
一度作った見やすいテンプレートは、案件をまたいで使い回せる“資産”です。表紙・目次・課題・解決策・料金・まとめなど、よく使うレイアウトをパーツとしてストックしておけば、組み合わせるだけで形になります。AIで原稿を作り、このテンプレートに流すだけ——という流れを作れば理想的です。
過去に評判の良かった資料の原稿をAIに渡し、「このトーン・構成を踏襲して新しい資料を作って」と指示すると、自分らしさを保ったまま量産できます。言い回しのクセや得意な構成パターンを再現させることで、出力のばらつきを抑えられます。
| 仕組み化する対象 | 効果 |
|---|---|
| 用途別プロンプトのひな形 | 毎回の指示づくりを省略でき、出力品質が安定する |
| スライドテンプレート | レイアウトを使い回せ、見た目が崩れない |
| 過去の良い資料 | 自分のトーン・構成を再現でき、量産しても質が落ちない |
この3つを整えるだけで、「毎回ゼロから作る」状態から「組み立てるだけ」の状態へ移行できます。最初の整備に少し時間はかかりますが、回数を重ねるほど効いてくる投資です。
AIで資料を作るときに陥りがちな失敗と、よくある疑問をまとめました。
丸投げするとそうなりがちです。防ぐコツは、「たたき台はAI、味付けは人」の役割分担を徹底すること。構成や原稿の出発点はAIに作らせ、最後のメッセージ・事例・言い回しを自分の言葉に置き換えれば、オリジナリティは十分に出せます。
普段使っているチャット型AIで構いません。文章生成が得意なAIなら、構成づくりや原稿の下書きは十分にこなせます。複数のAIを比べて、自分の用途に合うものを選ぶのもおすすめです。なお各サービスの機能・料金は変わりやすいので、最新情報は公式サイトで確認してください。
注意が必要です。クライアントの未公開情報・個人情報・社外秘のデータを、安易にAIに入力してはいけません。入力した内容の扱いはサービスによって異なります。機密を含む場合は、固有名詞や数字をダミーに置き換えてから相談する、あるいは入力データを学習に使わない設定・プランを確認するなど、慎重に運用しましょう。
自動生成ツールを使えば、ある程度のデザインまで一気に作れます。ただしブランドに合わせた細かい調整や、こだわりの見栄えは、最終的に人が手を入れるのが現実的です。デザインの“方向性”はAIに相談しつつ、仕上げは自分で行うと考えておきましょう。
資料の内容や慣れにもよりますが、構成づくりと原稿の下書きにかかる時間は大幅に短縮できます。これまで一日かけていた作業が、半日や数時間で“たたき台完成”まで到達できることも珍しくありません。ただしデザインの仕上げや事実確認の時間は残るため、「全工程がゼロになる」わけではない点は理解しておきましょう。
この記事に出てきた言葉や、関連してよく聞く用語を簡単にまとめます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 生成AI | 文章・画像などを自動で作り出すAIの総称。チャット型AIや画像生成AIなどがある。 |
| プロンプト | AIへの指示文。目的・相手・条件を具体的に書くほど、良い出力が得られる。 |
| ハルシネーション | AIがもっともらしい“嘘”や誤った情報を作り出してしまう現象。事実確認が必須。 |
| ファクトチェック | 情報が正しいかを一次情報で確認する作業。提案資料では特に重要。 |
| 1スライド1メッセージ | 1枚のスライドで伝えることを1つに絞る、見やすい資料の基本原則。 |
| ジャンプ率 | 見出しと本文の文字サイズの差。差が大きいほどメリハリが出る。 |
| スライドマスター | 全スライドに共通のデザインを一括適用する“ひな形”機能。統一感を保てる。 |
| たたき台 | 議論や改善の出発点となる、未完成の下書き。AIが作るのが得意。 |
AIを使えば、プレゼン資料・スライドづくりの“重い部分”——構成を考え、原稿を下書きする工程——を大きく効率化できます。ポイントは、丸投げではなく「たたき台はAI、仕上げは人」という役割分担を徹底すること。構成案は具体的なプロンプトで複数出させ、1スライド1メッセージなどの原則に沿って整え、事実は必ず一次情報で確認する。この流れを身につければ、提案書・営業資料・登壇資料のどれもが、速く・質高く作れるようになります。
・時短の本質:白紙からのスタートをなくし「選んで直す」作業に変える
・品質の鍵:構成と原稿はAI、事実確認と最終メッセージは人
・見やすさ:1スライド1メッセージと“揃え”でプロの仕上がりに
AIは強力な相棒ですが、それを使いこなす土台になるのは“自分のスキル”です。Web制作の基礎から実務力までを体系的に身につければ、AIで作った資料も提案も、ワンランク上の説得力を持たせられます。

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WithCodeでWeb制作を習得後、フリーランスエンジニアとして活動。HTML/CSS・JavaScript・WordPress案件を中心に年間20件以上の制作実績を持つ。「難しい技術をわかりやすく」をモットーに、初心者〜中級者向けの技術記事を執筆。副業・フリーランス独立を目指す方に向けた情報発信に注力している。
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