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人間の出した命令に従って、自然な文章を生成する優れたプログラム「ChatGPT」ですが、「AIからの返答が意図したものではなかった」という経験をもつ方は多いのではないでしょうか。
実際、人間側の微妙なニュアンスを汲み取れず別の解釈をしたり、ある分野の詳細な事情を無視されても困ってしまいます。
これらの問題を避けるために、今回はChatGPTをより実用的に使いこなせる「プロンプト」を、その使用方法とともに紹介していきます。
この記事では、「実用的なプロンプトの書き方」「プロンプトの具体的な使用方法」を詳しく解説していきます!
ここでは、実用的なプロンプトの使用方法について大きく2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
AIによる的外れな回答を避けるためには、単に質問するのではなく「条件を指定」することが重要です。
指示:(ここに、サンプルについて任意の数の条件を提示します。)
サンプル:(ここに、AIに編集して欲しい概念をここに配置してください。)
先頭の部分に「指示:」を付け、AIに条件を提示することで回答をコントロールすることができます。
以降は、条件通りに操作したいターゲットとなる言葉を投入していくだけです。
実際の使用例
指示:次の文章はphpに関するエラー文です。解決策を教えてください。
文章:Parse error: syntax error, unexpected end of file in
ChatGPTの回答
このエラーは、PHPコードの構文エラーを示しています。”unexpected end of file”というメッセージから、ファイルの終わりに予期しない終了があることを示唆しています。
このエラーの解決策にはいくつかの可能性があります:
- 中括弧
{}
や<?php ?>
の不足: PHPコードのブロックが閉じられていない可能性があります。コードの最後に、条件文やループなどの中括弧{}
が閉じられていることを確認してください。また、PHPファイルの終わりに<?php
が閉じられていることも確認してください。- セミコロン
;
の不足: PHP文の末尾にセミコロンがない場合、構文エラーが発生することがあります。コードをスキャンして、各文の末尾にセミコロンがあることを確認してください。- ファイルの文字エンコーディング: ファイルの文字エンコーディングが正しくない場合、PHPがスクリプトの終わりを検出できないことがあります。UTF-8などの正しいエンコーディングを使用していることを確認してください。
- ファイルの改行コード: Windowsの改行コード(CRLF)を使用している場合、LinuxやMac OS Xのような環境ではエラーが発生することがあります。Unix形式(LF)の改行コードを使用してください。
これらの解決策を試してみて、問題が解決しない場合は、エラーメッセージが発生するコードの周りを確認し、構文エラーを特定して修正する必要があります。
こちらの2つの指示で、ChatGPTによる回答をコントロールすることに成功しました。
AIはプログラミングに関する理解力が高いので、大方の質問は正確に返してくれるでしょう。
こちらの2つの指示で、ChatGPTによる回答をコントロールすることに成功しました。
AIはプログラミングに関する理解力が高いので、大方の質問は正確に返してくれるでしょう。
#命令 (ここに、AIに求める操作を記入してください。)
#条件 (ここに、操作するに当たって追加する条件を提示します。)
#オリジナル文 (AIが操作する対象を記入してください。)
こちらは「#(ハッシュタグ)」を使用して、AIをコントロールする方法です。
順番としては、
の流れになります。
実際の使用例
#命令: 条件に従ってphpエラー文の解決策を教えてください。
#条件: 箇条書きでお願いします。
#phpエラー文: Notice: Undefined variable:
ChatGPTの回答
条件に従ってPHPエラー文 “Notice: Undefined variable:” の解決策を箇条書きで示します。
- 変数を定義してください。
- 変数を使用する前に初期化してください。
- 変数のスコープを確認してください。
- 変数名のタイプミスを修正してください。
- 変数が他のスクリプトまたはファイルで定義されているか確認してください。
- 変数を適切に渡していることを確認してください。
ちなみに、「#」を使用するこのプロンプトは「深津式プロンプト」と呼ばれています。
付け足す条件が増えた場合でも、ChatGPTにこちらの意図を汲み取って回答させることができます。
以上、「条件」の指定によって回答の精度を上げる使用方法についてご紹介しました。
この方法は、AIに対する質問をより具体的するものです。
AIに解決してほしい課題や疑問 or 編集してほしい文章 + これについて説明(編集)してください。
まず自身が解決したい課題や疑問などを細かいシチュエーションで提示し、それを受けてAIは具体的に回答してくれる、という方式です。
実際の使用例
phpでFatal error: [] operator not supported for stringsというエラー文が出力されました。どうすればよいですか。
ChatGPTの回答
“Fatal error: [] operator not supported for strings” エラーは、文字列に対して配列操作を行おうとした場合に発生します。文字列は配列ではないため、この操作はエラーを引き起こします。
このエラーを解決するためには、以下のいずれかの方法を取る必要があります。
- 変数が文字列ではなく配列であることを確認する: エラーが発生した箇所で、変数が本当に文字列でないかを確認します。もし文字列である場合、それを配列に変換する必要があります。
- 変数のデータ型を確認する: 配列操作を行う前に、変数が本当に配列であることを確認するために、
is_array()
関数などを使用してデータ型を確認します。- 文字列を配列に変換する: もし配列操作を行いたい文字列がある場合は、
str_split()
関数を使用して文字列を配列に変換することができます。例えば、文字列の各文字を要素とする配列を取得します。以下は具体的な解決策の例です。
phpCopy code// 文字列の配列変換
$string = "Hello";
$array = str_split($string);
// 変数のデータ型を確認する
if (is_array($array)) {
// 配列操作を行う
// 例: 配列の要素数を出力する
echo count($array);
} else {
// エラーハンドリング
echo "変数が配列ではありません。";
}このようにして、エラーメッセージを解決し、正常にプログラムを実行できるようにすることができます。
このように、左側の疑問や課題が具体的であるほど、AIの回答精度が向上します。
「#」や「指示:」を使う方法よりも直感的で分かりやすいので、初心者さん向けのプロンプトと言えます。
ここまで比較的簡単なプロンプトをご紹介してきたましたが、前提や条件を考えたりと何となく人間の負担が大きいような気がします。
ということで、続いては一連のプロセスを一度で返してくれる優れものをご紹介します。
(ここに、課題や疑問を書いてください。)
Thought;
Action:
Observation:
このたった4行でAIが課題に対するアプローチ、解決策、分析などを一挙に担ってくれます。
AIの回答が今ひとつである場合は、さらに具体的な回答を促すことができます。
お気づきの方もいるかもしれませんが、このプロンプトを使えばPDCAも回すことが可能です。
ちなみに、このプロンプトは「ReActプロンプト」と呼ばれています。
実際の使用例
phpでifのカッコ忘れセミコロンを忘れ、同じエラーを頻発させてしまいます。ケアレスミスを防ぐためにはどうすればよいですか。
Thought;
Action:
Observation:
ChatGPTの回答
Thought: コードの品質を向上させ、ケアレスミスを防ぐためには、適切な開発プラクティスとツールの使用が重要です。
Action:
- コードレビュー: チームメンバーや他の開発者にコードレビューを行ってもらい、潜在的な問題やミスを発見するのに役立ちます。
- コーディング規約の遵守: チーム内で統一されたコーディング規約を使用し、コードの一貫性と可読性を確保します。
- 静的解析ツール: 静的解析ツール(例: PHP_CodeSniffer、PHPStan)を使用して、コードの品質を自動的にチェックします。これにより、潜在的なエラーが早期に発見されます。
- IDEのサポート: フル機能の統合開発環境(IDE)を使用して開発を行い、自動的な構文チェックやコード補完などの機能を活用します。
- テスト: ユニットテストや統合テストを使用してコードの動作を確認し、エラーを発見して修正します。
Observation: これらのアクションを実行することで、コードの品質を向上させ、ケアレスミスを減らすことができます。特に、コードレビューと静的解析ツールの使用は、開発プロセス全体で品質管理を強化するのに役立ちます。
質問を繰り返すことで、より正確な回答を引き出すことができるプロンプトなので、ぜひマスターしておきましょう。
最後は、「ゴールシークプロンプト」呼ばれる、最も実用的なプロンプトをご紹介します。
あなたは優秀なプロンプトエンジニアです。
私のニーズに合わせて、最高のChatGPTへのプロンプトを一緒に考えてください。
以下のプロセスに従ってください。
1. まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。
2. 私の入力に対して、3つのセクションを生成してください。
① 改訂されたプロンプト(書き直したプロンプトを提示。明確、簡潔で、簡単にあなたが理解できるものにしてください)
② 提案(プロンプトを改善するために、プロンプトに含めるべき詳細を提案してください)
③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報を私に質問してください)
3. このプロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂されたプロンプトセクションのプロンプトを更新します。
私が「完了」というまで継続してください。
AIに「プロンプトエンジニア」という役割を与え、AIと問答を繰り返してプロンプトを生成してもらう”プロンプトジェネレーター”という言い方がが理解しやすいはずです。
少々難しいですが、簡単に言うと「AIと一緒に実用的なプロンプトを自分で作ってしまおう!」ということです。
実際の使用例
あなたは優秀なWebエンジニアです。
私のニーズに合わせて、最高のChatGPTへのプロンプトを一緒に考えてください。
以下のプロセスに従ってください。
1. まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。
2. 私の入力に対して、3つのセクションを生成してください。
① 改訂されたプロンプト(書き直したプロンプトを提示。明確、簡潔で、簡単にあなたが理解できるものにしてください)
② 提案(プロンプトを改善するために、プロンプトに含めるべき詳細を提案してください)
③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報を私に質問してください)
3. このプロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂されたプロンプトセクションのプロンプトを更新します。
私が「完了」というまで継続してください。
ChatGPTの回答
まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
人間に、エラー文とプログラミング言語を箇条書きで提供してもらい、解決して欲しい
ChatGPTの回答
① 改訂されたプロンプト: 「以下の情報を箇条書きで提供し、それに基づいてエラーを解決する手助けをしてください。
- エラー文
- 使用しているプログラミング言語」
② 提案:
- エラー文の箇所がわかりやすいように、必要な箇所を提供してください。
- 使用しているプログラミング言語のバージョンや関連するフレームワークなど、環境に関する情報があれば提供してください。
③ 質問:
- エラー文の詳細を教えていただけますか?
- 使用しているプログラミング言語や関連するフレームワークの情報を提供していただけますか?
javaを使っているのでjava用のエラー解決プロンプトを提示してください。
ChatGPTの回答
① 改訂されたプロンプト: 「以下の情報を提供し、Javaのエラーを解決する手助けをしてください。
- エラーメッセージ
- 関連するコードの一部または全体」
② 提案:
- エラーメッセージが含まれているスタックトレースや、エラーメッセージの内容を提供してください。
- エラーが発生したコードの一部または関連するコードを提供してください。特に、エラーが発生した行やその周辺のコードが役立ちます。
③ 質問:
- エラーメッセージやスタックトレースを提供していただけますか?
- エラーが発生したコードの一部を示していただけますか?
完了
ChatGPTの回答
了解しました。エラー解決に役立てる情報を提供していただきありがとうございます。解決策を見つけるのにお手伝いできることがあれば、いつでもお知らせください。
このプロンプトを使えば、Javaのエラー文、さらに詳細にはコードを箇条書きで提供してあげると解決策を教えてくれます。
質問③に質問事項があるので、さらに情報を提供すれば自分のお望みに合った実用性の高いプロンプトに近づくというわけです。
シチュエーション毎に上記で紹介したプロンプトの使用方法についてご紹介していきます!
今回は、WordPress頻出のエラーに対処するケースについて見ていきます。
#HTTPステータスコード: (ここに、HTTPエラーコード(404など)を入力)
#命令: 上記のステータスコードについて対処法を簡潔に教えてください。
HTTPステータスコード(ここにエラーコードを入力)を解決したい。
Thought;
Action:
Observation:
ホームページを制作していく上で、切っても切り離せないエラーが「HTTPステータスコード」です。
とくに駆け出しエンジニアからすれば、ステータスコードなど出力されてもただの”暗号”です。
そんなときは、ChatGPTを使用してみましょう。
上記のプロンプトをコピペして適宜エラーコードを入力すれば、GPTが即座に解決してくれます。
#エラーコード: (ここに、ブラウザに表示されたエラーコード(ERR_TOO_MANY_REDIRECTS)などを入力)
#命令:上記のエラーコードはブラウザエラーです。解決方法を簡潔に教えてください。
ブラウザエラーコード(ここにエラーコードを入力)を解決したい。
Thought;
Action:
Observation:
HTTPステータスコードに留まらず、ブラウザエラーもスルーできません。
ホームページの制作では、システムのエラーだけでなく、ユーザーエクスペリエンスのチェックも必須です。
実際にブラウザ画面に出力されたエラーの対処も忘れてはいけません。
プロンプトにまとめておけば、実際に表示されたコードを入力するだけで解決します。
#エラー文:(ここに、エラーメッセージ(Warning: Cannot modify header information など)を入力)
#上記のエラー文はWordpress上で表示されたエラーです。簡潔に解決方法を教えてください。
WordPressで表示されたエラー文(ここにエラーメッセージを入力)を解決したい。
Thought;
Action:
Observation:
WordPressで作業を進めていると、独特かつ抽象的な表現のエラーコードが表示されることがあります。
そんなときも、上記のプロンプトを使えば即座に解決案を得ることができます。
今回、ご紹介したプロンプトはそのままでも十分実用的に使えますが、さらに細かい指示を追加することも可能です。
ご紹介したプロンプトを参考に、自分なりに触ってみましょう!
今回は、実用的なプロンプトとその使用方法についてご紹介しました。
この記事で解説してきたように、ChatGPTを使いこなすことができると、作業の効率を格段に上げることができます。
学習段階で遭遇したエラーについても、ChatGPTを活用しながら進めると良いメンターとなる可能性もあります。
ChatGPTはプログラミング領域に大きな強みを持っているので、躓いたらChatGPTに頼るという形でも良いでしょう!
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